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☆*38*☆ ページ38
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「晴人くんありがと、１人で帰れるから」
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一緒に乗ろうとしてた晴人くんを
タクシーのドアが閉まる前に
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涙がいっぱい溜まってたけど
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ちゃんと笑顔で晴人くんに
手を振りながら
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和くんが走ってくるのは見えないふりをした
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家に着くまで何度も
カバンの中で携帯が鳴ってたけど
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今は喋れない･･･
喋りたくないよ・・
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寝る用意をする間も
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ベッドに入ってからも
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ずっと
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ずっと
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涙が止まらない
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あの２人の残像ばかりが頭に浮かんで
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消えなくて
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あたしは辛い時に好きな人に抱きしめてもらえなくて･･･
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１人なんだってまた悲しくなって
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泣いたまま眠ってしまった
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朝起きたら頭が重くて痛い
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鏡を見ると
自分でもビックリするぐらい目が腫れていた
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作者名：*花*
| 作成日時：2012年5月16日 15時
