*ｶﾀｺｲ・ﾚﾎﾞﾘｭｰｼｮﾝ*4*完結* (ページ34)

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電車に乗るとぎゅっと繋がれる手

和くんはいつもみたいには喋らなくて、

遠くの景色を見つめる

その横顔をじっと見た

和くん…今何を思ってる？

あたし･･･何だか泣きそうだよ

繋がってる和くんの手を両手でぎゅっとにぎりしめた

いつの間にかあたしはうつむいて

にぎりしめた手を見ていたけど

降りる駅が近づいてアナウンスの声で顔を上げたら

和くんがふん、とため息をついて

和｢ついたよ｣

と言った

｢うん･･･｣

あたしはなんだか不安で

胸の奥がざわざわしてる

２人で自転車を出す間も

和くんのお家につくまでも

なんだかずっと

ずっと涙が出そうで

だから玄関に入って鍵を閉めた時に離れた和くんの手が

あたしをぎゅっと抱きしめた時

ポロっと涙が一粒こぼれた

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