*ｶﾀｺｲ・ﾚﾎﾞﾘｭｰｼｮﾝ*2 (ページ29)

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階段を降りながら

こっち見ないでねって祈って

息を潜めて静かに二宮さんの後ろを通り過ぎた

見つからないで電車に乗ってホッとしたけど

自分が降りる駅で前を二宮さんが歩いてるのが見えて

そりゃそっか降りるのも同じ駅なんだもんってまた少し緊張した

ゆっくり歩くあたしとは反対にすたすたと急いで歩く二宮さんが段々遠くなっていく･･･

あの部屋で２人会うのかな

二宮さんがあたしにって買ってくれたマグカップあの人が使ってるのかな

ジワっと涙が滲んでまた歩く速度が遅くなる

なんだか歩けそうになくて近くにあったベンチに座って俯いた

二宮さんはもう帰ったかなって涙を拭ってベンチから立った

改札を抜けたらガシッと腕を掴まれる

｢きゃっ！！････？にの、みやさん、｣

和｢つーかまえた(笑)｣

｢え･･･あの、、どうしたん、ですか？｣

掴まれたままの腕が

熱を持って熱くなってじんじんとしびれたようになってる

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