【名探偵コナン】東大生、奮闘してるってさ。4

▽mission143 ページ3

*







地図アプリに頼りながらバスに乗り、途中で方向音痴を発動し結局世良ちゃんにエスコートされて目的のパンケーキ屋に辿り着く。



その日も20分ほど並んでから女の子だらけの店内に入り、今回は女の子二人で来たのにやっぱりめっちゃ目立ちましたね。分かる。世良ちゃんイケメンだもん。





私は前回最後まで食べられなかった抹茶パンケーキのリベンジ、世良ちゃんはトロピカルフルーツのパンケーキ。






「あ〜かわいい…………かわいいわ………………こんな可愛い妹を幼少期から知ってる真純の兄ちゃん達羨ましすぎる……………………」

「さ、流石に撮りすぎじゃないかな……」

「だって真純が可愛いんだもん」






パステルカラーの店内、マンゴーたっぷりのパンケーキ、フォークを持った世良ちゃん。


可愛いの暴力である。



気の赴くままに連写し、とりあえず満足したところでパンケーキを口に運ぶ。


苦笑いしながら写真に付き合ってくれた世良ちゃんも、同じようにパンケーキを頬張る。







「……美味い！！パンケーキってこんなにふわふわなんだな！！！」

「せやろ〜〜！！！」






世良ちゃんの表情がパッと華やいだのを見て嬉しくなった。


私が見つけた店じゃないけど、自分が美味しいと思ったものを美味しいって言ってもらえるのいいね…………嬉しいね…………







「そうだ、A姉！」

「ん？」








世良ちゃんが何かを思いついたのか、楽しそうに声を上げた。



なんだなんだと首を傾げてみれば、フォークに刺さったパンケーキが目の前に差し出される。









「ほら、よくあるだろ？あーん、ってやつ！」

「真純を生み育んだこの世の全てに感謝」









*

▽mission144→←▽mission142

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す