【名探偵コナン】東大生、奮闘してるってさ。4

▽mission150 ページ10

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真顔でそんなことを考えつつカメラロールを遡る。


どれがいいかと少し考えて、私はパンケーキを前にはにかむ世良ちゃんの写真を選んだ。






「個人的スーパープリティベストショットなんですけど見覚えあります？」






スマホの画面を差し出すと安室さんが画面を覗き込む。


そのまま少し考えて彼は小さく首を傾げた。






「見たことがある………気はするんですが」

「なんですかその含みのある言い方…………」






歯切れの悪い安室さんにツッコミを入れる。

安室さんは画面を見つめたまま口を開いた。






「いえ、知人に似ている気がして」






ついにきた。


絶対零度まではいかずとも、十分に下がった声の温度に今回の安室さんの目的をなんとなく悟る。


これは恐らく私が赤井秀一を知っているかを探りたいのだろうか。



仮に私が知っていたところでどうするつもりだ、赤井さんが本当に死んだかどうか確かめたいってか？



だが残念、私は赤井秀一なんて男のことはこれっぽっちも知らないのだ。


殉職したかに見せかけて実はしれっと眼鏡かけてカレー作りながら沖矢として生きているFBIの赤井なんて男は全く知らないのだ。



そんな念を込めて私は思い切り眉をしかめた。






「画面越しにナンパですか？？？？真純をナンパしたくば私の屍を超えていけ」

「いや僕はAさん一筋ですけど」

「知らんがな」





すかさず答えた安室さんをジト目で見ながらスマホを手元に置き、タルトを口に運ぶ。

ポアロのタルトなので当たり前に美味いです。



すると安室さんの手がスッと私のスマホをさらっていった。





「あっちょっオイコラ」

「へえ、いっぱい撮りましたね」





安室さんが画面をスクロールしているのを私は慌てて止めようと手を伸ばす。


取り返そうとすればヒョイと手を上に上げられた。背が高い。許さん。





「人のカメラロール勝手に見ます！！？！」

「おや、もしかして見られるとマズい写真でも入ってるんですか？」

「成人向けの絵とか入ってたらどうするつもりですか！！！苦笑いされるのが一番傷付くんですよ！！！！」

「いや待ってください入ってるんですか」

「今はないですけど！！！」

「今は」






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