【名探偵コナン】東大生、奮闘してるってさ。4

▽mission186 ページ46

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ほとんど沖矢さんと入れ違いのような形で蘭ちゃんと園子お嬢様がお見舞いにやってきた。


お見舞いのフルーツ、それに入院に必要なものをあらかた揃えて持ってきてくれた二人はとても頼りになる。




途中沖矢さんが置いていった花束を見て首を傾げていたが、私は売店に行っていて気付かなかったことにした。





「それじゃ、後はお願いしちゃってもいいですか？」

「もちのろんです、何かあったら夜中でも連絡しますからね」

「世良さんのこと、お願いします」





医者に許可を得て病院に泊まり込むことになった私に、女子高生二人が控えめに頭を下げて帰って行く。


椅子に座ったまま小さく手を振って二人を見送る。




ドアが閉まったのを確認して、私は大きく息を吐いた。



さて、これで劇場版は最後の派手なドンパチを残すのみとなった。



私としては小学生の妹が巻き込まれないのなら静観、多少リスクを負うことにはなるが映画の通りにエンディングを迎えられることが一番だと思う。


様々な能力を持ったチートちゃんならまだしも、私が首を突っ込んだところで下手すれば被害を拡大するだけの可能性が高いからだ。



子ども達や園子お嬢様達がベルツリータワーに登ることを阻止すれば彼らがベルツリーの狙撃犯とかち合い危険に晒されることもないのだろうが、そうなれば次は狙撃犯を捕縛し損ねる可能性すら現れる。要するにバタフライエフェクトが怖い。



よって、首を突っ込まぬが吉なのだが。




「……フラグがビンビンなんだよなあ…………」




ピロン、という通知と共に届いたメールを開けば添付されているのは少年探偵団達とベルツリータワーの模型を作っている妹の写真。


送信元は哀ちゃん。メアド交換したのよ、いいでしょフフン。もう一回笑っとこ。フフン。



ありがとう、すごいの出来てるね！と返信をして私は頭を抱えた。




しかも何が一番厄介って、クライマックスのドンパチがいつだったか微妙に覚えてねえんだよなあ〜〜！！！！明日な気もするし明後日のような気もするしもうちょっと先のような気もする！！わっからん！！！いつだっけ！！！








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