【名探偵コナン】東大生、奮闘してるってさ。4

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「じゃあまあ私はそろそろ帰りますね」

「はーいAちゃん、お疲れ様！悪あがきでも傘差して帰ってね！」

「お疲れ様ですAさん、気を付けてくださいね」

「はいはーい、じゃあお先です」






結局夕方頃までポアロで駄弁った。


結局その日の客は片手で数えられる程度で、それも大体ご近所の人がサンドイッチをテイクアウトしていった程度。まあそりゃみんな家から出たくないわな。



どうせ家に帰っても暇だし、私には確認したいことがあった。




二人と会話しながら度外視で外を確認し、そろそろのはずだと私はポアロを後にする。



ガラス戸の前で振り返って二人に手を振り、梓さんが好意で用意してくれた傘を差す。


狙撃を防ぐ効果はないけど梓さんが心配してくれたことが嬉しいのでこれは家宝の一つになります。うへへ。



紺色の傘を差し、パッと顔を上げれば一人の少年が駆けて行くのが見えた。



よし、ビンゴ。





「はぁいコナンくん、どこ行くの？」

「Aさん！！？！？び、びっくりしたぁ〜……」





驚いたように振り返ったコナンくんに歩み寄り、目線を合わせる。


戸惑い気味にこちらを向いてくれたコナンくんに少しだけ首を傾げ、私は口を開いた。






「狙撃とかなんとか物騒なのにお子ちゃま一人でどこへ行くおつもりかしら？あんまり蘭さんを心配させちゃ駄目よ？」

「あ、え〜と、博士にスケボー返してもらおうと思って……」





少し目を泳がせたコナンくんがもごもごと答える。

うん、これでよし。確認は取れた。



私はそのままにっこり笑う。





「そういう時は大人の人に送り迎えを頼むんだぞ小学一年生」

「え？え〜っと……」

「Aさんが博士のお家まで送り迎えしてあげるから大人しく甘えなさい」

「あ、う、うん、ありがと…………？」







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