検索窓
今日:35 hit、昨日:229 hit、合計:1,513,310 hit

▽mission173 ページ33

*









中から見えないところで小さく深呼吸して、人の少なくなった店内へのドアを恐る恐る開く。







「お、おはようございます〜…………」

「いらっしゃいま…………Aちゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「うわっびっくりした」






いつものようににこやかにこちらを向いた梓さんが私の姿を認めるなり大声を出す。



カウンターに座っていた常連さん数名も釣られるようにばっと私を振り返った。







「犯人じゃなかったのね!!!!よかった〜〜〜〜!!!!!!!」

「いや待って梓さん私のこと犯人だと思ってたんですか??????」






ズンズンこちらに歩いてきたかと思うとすぐさまハグしてくれた梓さんが安心したように口にした言葉に思わず突っ込む。


梓さんは舌を出してテヘ、と笑った。







「いえ、もちろん信じてたわよ?でも皆さんと話してるうちにAちゃんならやりかねないかもって話になって…………」

「ええ〜〜…………」

「もしそうならきっと何か理由があるはずだから、差し入れとか持って会いに行こうってマスターとも話してたの」

「えええ〜〜………………」







苦笑いするしかない私はカウンターの方に目をやって口を開く。







「あ、もう残ってるの店閉める準備くらいですかね?流石に手伝います」

「いやいやいいのよそんなの!!!それより皆さん、Aちゃんが無事帰ってきたお祝いに榎本がコーヒーサービスしますね!!!」

「おっ梓ちゃん太っ腹だな〜〜!!!」

「も〜やめてください、最近ちょっと太っちゃって気にしてるんですから!!ほらほらAちゃんも座って!!!」

「えっおっあっハイ」

「そうだ、安室さんにも連絡した方がいいわね!!……えーと、Aちゃんが無事帰ってきました、っと……送信!…………あら、もう返信」

「えっ早くないですか」

「えーと、どれどれ……それは良かったです、だって!!」

「そ、そりゃどうも…………?????」

「んも〜安室さんったら、こういう時こそAちゃんゲットのチャンスなのに電話しても出ないんだから!!」

「ええ〜〜…………」








安心感からかテンションのブチ上がった梓さんによって、結局この日は終日このノリで終わったのであった(完)






*

▽mission174→←▽mission172



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1509 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
5379人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , トリップ   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

moo(プロフ) - 控えめに言っても言わなくても滅茶苦茶面白いです! (2021年7月13日 16時) (レス) id: 36860c259a (このIDを非表示/違反報告)
221B - 面白いです続編読みたい…いつか更新してくだされ…! (2021年6月14日 21時) (レス) id: 43784786f9 (このIDを非表示/違反報告)
おかか。ですか(プロフ) - 面白すぎて夜中に一気読みしちゃいました笑続き首を長くして待っております! (2021年5月23日 1時) (レス) id: 0ecde9d0b0 (このIDを非表示/違反報告)
Lapislazuli. Charlot.(プロフ) - 面白すぎてはまったw(。^。^。)最高 (2021年5月17日 19時) (レス) id: b8ccefd154 (このIDを非表示/違反報告)
美姫(プロフ) - 何度読んでも面白いです!更新待ってます!! (2021年4月27日 2時) (レス) id: ac5aee6225 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2019年6月7日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。