【名探偵コナン】東大生、必死だってさ。3

▼mission123 ページ29

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俺もずっとこっちおれたらあのねえちゃんの正体見破れんねんけどなあとかなんとか言い出した服部を和葉ちゃんに差し出し、和葉ちゃんに引っ張られて新幹線に消えていった服部を見送る。




オレより先に謎を解かれてたまるかよ、オメーは大阪に帰ってろ。




とはもちろん言わないが、服部ごと線路の向こうに消えていった新幹線を見送ってから蘭に向かって声を上げる。






「あっ蘭ねーちゃん、ボクちょっとトイレ行ってくるね！」

「じゃあそこのベンチで待ってるね」

「はーい！」






男子トイレに駆け込んで、人のいない個室に籠もる。

そのまま沖矢さんに電話を掛ければコール3回ですぐに出た。






「こんにちは、沖矢さん！」

『ああ、ボウヤか』

「昨日はごめんなさい、違う事件に巻き込まれちゃって…………」

『なに、問題ないさ』

「それで、Aさんとの話し合いのことなんだけど…………」

『それならもう必要ない』






本当は昨日の予定だったAさんへの質問会、身もふたもない言い方をすれば尋問の機会をもう一度設けようと口に出せばそれを沖矢さんが途中で遮る。






「え？」

『昨日ボウヤのいない間に話したんだが、彼女はシロだ』

「で、でも…………」

『……ああ、とはいえいくつか話すことはあるんだがこの後時間はあるか？』

「え？……い、今ちょっと出掛けてるから遅くなるかもしれないけど…………」

『大丈夫だ』






それでは待っている、とだけ聞こえて電話を切られた。


少し、いやかなり納得はいかないが彼をあそこまで言い切らせる何かが昨日あったということか。







「……ま、後で聞いてみるしかねーか」






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