【名探偵コナン】東大生、必死だってさ。3 (ページ19)

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▽mission113 ページ19

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「見てこれ昨日とったぬいぐるみです」

「急用で帰ったのでは？」

「割とすぐ終わったので後でゲーセン寄ったんですよ！！」

仕事を終え、荷物を持った私はカウンターの中にいる二人に向かってカバンにぶら下げたクマを自慢する。

手のひらと同じサイズくらいのころんとした黒いクマで、

「2000円かかりました」

「粘りましたね………………」

「500円超えたくらいから諦めがつかなくなって」

「分かるわあ…………どうしても取ってやりたくなるのよね………………」

「でも2000円で取れたんだから大勝利です」

「そういうものですか？」

「私引っ込みつかなくなって1万円かけて小さいぬいぐるみ取ったことあるもの…………大勝利ですよ！！！！！」

苦笑する安室さんをよそに、梓さんは力強く同意してくれる。

これから墓穴を掘りに行く私の心に沁み渡る笑顔だわ…………ウッ…………行きたくないよお……………………

「そうだ梓さん、今度安室さんにぬいぐるみ取ってもらいましょうよ」

「それいいわね！そのうち三人でゲームセンターにでも行きましょうか」

「あ、あはは」

かなり切実に行きたくなくて現実逃避に走る。

が、発信機付きの私がポアロに居れば沖矢さんがほぼほぼ100%ポアロに迎えに来るのは明白だ。

そしてポアロに沖矢さんが来てしまえば130%めんどくさいことになる。

「それじゃおつかれさまでした～～お先失礼します！」

「あら、今日はお昼ご飯食べて帰らないの？」

「今日はちょっと先約が……」

梓さんの言葉に心からの無念な表情を浮かべる。

とはいえ行かないわけにもいかないので覚悟を決めようとすれば安室さんが口を開いた。

「もしかして例の恋人ですか？」

「オ～～ウ？？？？」

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