▽mission108 ページ14
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「セイッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
朝の8時、けたたましく鳴り始めた目覚ましを全力で殴る。
結局この間は思考停止したまま何も考えずに寝た。
その思考停止したまま誰とも会わずに学校に行ったりなんだりしたが今日は週末であり、普通にポアロのシフトが入っている。
午前中は私一人だが、途中から安室さんも来る予定だ。
ワァイやだなァ……………おうち帰りたい………………
「あぁぁああぁぁ〜〜〜〜………………あ」
どれだけ家から出たくなくても今日開店準備をするのは私しかいない訳で、無駄に回り道をしながらポアロに向かえば店の前で見たことのある褐色を見かけた。
「ん?なんやにいちゃん、俺がどうかしたんか」
「えっいや、え〜と、西の高校生探偵……」
「あれっ平次、この人女性やわ!ごめんなさいお姉さん、悪気があったわけやなくて……」
「あっ慣れてるから気にせんでええよ」
ポアロの横の階段を登ろうとしていたのは普段大阪にいるはずの二人組、服部平次に遠山和葉。
普段家でしか聞けない関西弁に引っ張られ、思わず関西弁で話せば少しだけびっくりした顔をされた。
「お、もしかしてねえちゃん関西の出身なんか?」
「そうそう、こっちの大学受かって引っ越してきてん」
「そうなんや〜!」
懐かしき関西の空気に頰が緩む。あの頃はめちゃくちゃ平穏に生きてたなあ……………あれっ目から汗が……………………
「あ、平次のことはもう知ってるみたいやしアタシの自己紹介やな!平次の幼馴染で遠山和葉言います」
「和葉ちゃんかあ〜……可愛い名前やな………」
「ほんま?ふふ、おおきに!!」
「そんで私は山崎Aです、そこの喫茶店でバイトしてるからまた遊びに来てな」
毛利探偵事務所行くんやろ?と微笑みかければ服部平次は一瞬驚いた表情を浮かべ、すぐに笑う。
「せやねん、ちょ〜っと用事があってな」
「ほなAさん、またご飯とか食べに行くな〜!」
「ほんじゃまたな〜平次くんに和葉ちゃん!」
この二人も大概事件ホイホイだがもうこの際いい。関西弁ってだけで親近感が湧く。平和だったあの頃を思い出し…………平和ってあの二人のカップリング名かな…………平和って素晴らしいな……………………
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Skyでツンニキになりたい雀 - ミステリアスでアダルティックな感じの男の人を観賞用としてみる夢主ちゃんちゅき。 (2021年10月29日 23時) (レス) @page3 id: 11ee266d0f (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - シリアル増し増しでめちゃくちゃ面白いです! (2021年7月13日 15時) (レス) id: 36860c259a (このIDを非表示/違反報告)
さち - すごくおもしろいです。続編も楽しみです。よろしくお願いします。 (2019年7月25日 15時) (レス) id: 0b8d839863 (このIDを非表示/違反報告)
空白@吹部@Tp@不定期浮上(プロフ) - トッケビ通じますわ辛い、、、((( (2019年7月21日 19時) (レス) id: a83a008361 (このIDを非表示/違反報告)
natsukomizumura(プロフ) - 超すきです!応援してます! (2019年6月17日 7時) (レス) id: 2c9aa8af7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:斗 | 作成日時:2019年5月3日 14時