【名探偵コナン】東大生、必死だってさ。3 (ページ9)

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▽mission103 ページ9

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「また君達かね…………」

間も無くして到着した目暮警部が現場のオールスターズを見て少し呆れた顔をする。

分かる…………事件ホイホイこわすぎ…………

「それで、第一発見者だという少年は？」

「侑斗、お呼びが掛かった」

「あ、はい俺です…………」

「あ、ご丁寧にどうも…………」

ぐるりと周りを見た高木刑事に弟を差し出す。

時刻は大体午後9時前、事情聴取を受け始めた弟を横目で見つつ、周りを見渡す。

登場人物は、学校帰りの蘭ちゃんに園子お嬢様、第一発見者でうちの弟。

ポアロ帰りにベルモットとエンカウントした私と安室さん。

ポアロで晩御飯を食べた後、蘭ちゃんからの連絡に飛び出してきたコナンくん。

今日は呑み会のはずが割と早く帰ってきた毛利小五郎。そこまで酔ってる感じもないし途中でお開きにでもなったのかな。

そして、気付かれているのかいないのか、ギャラリーにベルモットが紛れている。

あれだけの美女がいて周りに騒がれないのもよく分からないが、目立っていないということはそういうことだろう。(どういうことだ)

バレないようになるべく度外視でベルモットを観察していれば、何やら電話を掛け始めたように見えた。

それと同時に安室さんのケータイが着信音を放つ。

「すみません、少し席を外しますね」

コナンくんと一緒になって弟の証言を聞き、現場をうろつき、いつの間にか犯人らしき人物を三名ほど確保していた安室さんがケータイを片手に離れていった。

その後ろ姿をコナンくんが鋭く見つめる。

コナンくんが素早くポケットに手を入れ、

「安室さん、虫が付いて、＿＿＿＿＿！？」

「ああ、あのカメムシならさっき退治したから大丈夫だよ」

安室さんの服の裾に、恐らく盗聴器を付けようとしたコナンくんの腕を思わず掴んでしまった。

誰の味方だ私は。

「………そっかぁ、Aさんが先に退治してくれたんだね！！」

「うん…………退治しちゃった………………」

目が笑っていないコナンくんの笑顔を見て察する。

コナンくんからの信頼がゼロからマイナスに振り切れた……死亡…………

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