【名探偵コナン】東大生、頑張ってみるってさ。2

▽mission56 ページ10

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具体的に何をするのかビクビクしていたが、まあそこまでヤバくはなかった。


そりゃそうだ、私は情報を持て余しているだけの凡人なのだ。





「今日はよろしくね、Aちゃん♡」

「あははは…………」




日本の伝説的大女優に微笑まれ、私は乾いた笑いを漏らした。



野宿に屈して取引に応じた翌朝、起きたら枕元で工藤有希子がニコニコしていたら誰でもベッドから転げ落ちると思う。



私に課せられたミッションは至って簡単、赤井さんに似た火傷の男を見かければ連絡する。見かけなければそれでいいし、別に追いかける必要もないと言われた。


沖矢さんに持たされた一眼レフに目を落とす。


写真を撮る口実で車内をうろつくための小道具だ。




「い〜っぱいお写真撮ってきてね♡」

「GPS付きですけどね…………」





普通に写真を取るためのシャッターに加えて内部が少し(かなり)いじられているらしく、あるボタンを特定のパターンで押せば車内での私の現在地がそのまま沖矢さんやら有希子さんやらのスマホに送信されるのだ。

便利な世の中だわね………………





「それじゃ、……準備はいい？」

「アイアイマム！」






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