【名探偵コナン】東大生、頑張ってみるってさ。2

▽mission86 ページ40

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私の斜め前辺り、コナンくんの横、つまりカウンター席に腰掛けた安室さんを恨みがましく見つめながらとりあえずコーヒーを淹れる。




「お待たせ致しました唐辛子ブレンドです」

「殺人的なコーヒーを発明するのやめてくださいよ……」

「嘘ですぅ〜〜〜〜」





安室さんに唐辛子の念を込めた普通のコーヒーを出し、ハムサンドの準備に取り掛かる。


私が少し二人から離れると、安室さんもといバーボンがコナンくんに話しかけるのが聞こえた。





「ねえ、コナンくん」

「な、なあに？安室さん」

「この間のことについて詳しく聞きたいんだけどいいかい？」

「こ、この間のこと？ボクよく分かんなぁい……」





お〜〜っとバーボン選手、私に聞こえる声量で堂々探りを入れた！！！

対するコナン選手、目が泳ぎまくっている！！！いやほんと誤魔化し下手すぎるぞ名探偵！！！君はそろそろポーカーフェイスというものを覚えような！！！


なお脳内実況をしている私は先程から意図的に死んだ目をキープしている。いや安室さんからハムサンド作らされてる時点で目は死んでる。


いやだって誰得？みんな大体安室さんにハムサンド振る舞ってもらえるのに私だけ安室さんにハムサンド振る舞う事態に陥ってるの何事？世界バグり過ぎじゃない？


ぐるぐる脳内で愚痴っている間にも安室さんはコナンくんを問い詰めている。





「そうだな……僕が知りたいのは彼は本当にAさんの恋人なのかどうか、かな？」

「こ、恋人だよ…………？」

「そうかい？あの時の彼女の反応、僕にはコナンくんに突然ああ言われたまま驚いて流されているように見えたんだけど……」

「気のせいじゃない……かな……？」





安室さんはコナンくんの顔を覗き込み、コナンくんは完全に逃げ腰。押されてんぞ名探偵。

私は少しため息を吐いて、完成したハムサンドのプレートを持つ。


さて、ちょっぴり名探偵のお助けマンになりますか。








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