▽mission30 ページ31
*
「あ、コナンくん」
「こんにちは!」
カランコロンとドアベルを鳴らし、コナンくんがやってくる。
今日は1人ではなく、
「それに蘭さんと……そちらのお嬢さんは?」
蘭ちゃんの隣にいる女子高生に目をやって微笑む。
彼女はもちろん園子お嬢様だ。
「初めまして、鈴木園子で〜す!!!」
「園子さんですね!お初にお目にかかります、山崎Aです」
会釈すれば園子ちゃんは頰を染めて蘭ちゃんの背中をバシバシ叩き始めた。
「やだも〜蘭ったら、ポアロの草食系イケメンと知り合いだったなら教えてよ〜〜!!!」
「そ、草食系イケメン……???」
「そ〜よ最近話題だったのよ〜!ポアロにイケメン店員が増えたって!!」
「そ、そうなの……???」
困惑顔でこちらを伺う蘭ちゃんを空いている席に誘導し、カウンターに戻る。
ボックス席に座った女子高生達に対してコナンくんは何故かカウンター席にぴょんっと腰掛けた。
「Aさん、昨日の怪我はもう大丈夫なの?」
「おかげさまで大した怪我はしてないからね、ありがとう」
蘭ちゃん達をよそにさっさとオレンジジュースを注文したコナンくんにオーダー通りの品を出し、首をかしげる。
「それで?わざわざこっちに座ったってことは何か用かな?」
「…昨日沖矢さんの車で帰ったんだよね?」
「え?あ〜うん、送ってもらったよ」
「……灰原も一緒だったんだよな?」
「灰原?あ、哀ちゃん?一緒だったよ」
「灰原の様子、……覚えてないか?」
声を潜めたコナンくん。
新一漏れてんぞ、と思いながら何言ってんだコイツみたいな顔を作って答える。
「なんか沖矢さんには関わらない方がいいみたいなこと言われたんだけど」
「へ?昴さんに?」
「あとはめっちゃ可愛かったなあ〜私の服の裾掴んできたりして……思わずめっちゃ撫でちゃった」
「……」
それには答えずコナンくんは考え込み始める。
なんで???もしかして私のこと組織の人間だと思ってた???え???
哀ちゃんの組織センサーが反応しなかったから考えを改め始めた????
もちろん普通の人がこんなことを考えているはずはないので不思議そうな顔を作って話しかける。
「そういえば沖矢さんにこの間と昨日のお礼したいんだけどコナンくん連絡先とか知らない?」
「ん〜、だったら昴さんのおうちに直接行かない?」
「沖矢さんちに?」
「今週末とかどう?」
「話進むの早いな」
*
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Sun._raise(プロフ) - やばい、ハマった (2022年2月1日 0時) (レス) @page49 id: 276bbde748 (このIDを非表示/違反報告)
どぅわああああ - mission47、主人公と博士は夜想曲の帰りのスバルさんに乗っているので初めましてではないですね。とても面白いので続編以降も楽しみです。 (2021年7月14日 1時) (レス) id: 04b80a02c7 (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです! (2021年7月13日 13時) (レス) id: 36860c259a (このIDを非表示/違反報告)
美姫(プロフ) - 自転車事故のくだりめっちゃ爆笑しました!この作品大好きです! (2021年4月25日 22時) (レス) id: ac5aee6225 (このIDを非表示/違反報告)
よる - まだ設定しか見てないけど名前入れたら本名になって驚き(゚Д゚) (2020年4月22日 23時) (レス) id: c5f0e73031 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:斗 | 作成日時:2019年4月13日 23時