▽mission11 ページ12
*
それはもうトントン拍子に話は進み、まだポアロにいたらしい安室さんがそのままポアロのマスターにビデオ通話を繋ぎその場で面接、即採用。
その週の週末から出勤。
なに？ここまで来たら頑張ってレギュラーメンツ入りしなきゃ逆に危なくない？中途半端に仲良くなったら死ぬのでは？
死んだ目でぐるぐる考えながら家を出る。
コナンくんや沖矢さんにしっかりお礼することを母親に申しつけられつつポアロの方向に進まぬ足を進める。
まあ恐らく、安室さんは完璧に安室さんのはずだから私がボロを出すことはないはず。
人の上辺さえどうにかなっていれば本質は気にならない悪癖がここで役に立つ。
なんとかポアロに辿り着き、closeの札が掛けられたドアの前で深呼吸。
外から見るに、店内には誰も居ないが。
「……失礼します！おはようございます！」
挨拶しながらドアを押せば女性の声で返事が聞こえた。
「はーい！！」
「本日からお世話になる山崎と申します！」
「貴方が新しく入った山崎Aさん？」
「はい、お願いします！」
「ふふ、そんなに緊張しなくて大丈夫よ」
私の顔を覗き込んで微笑む梓さん。
「私は榎本梓って言います。私の他にポアロで働いてるのはマスターと安室透さんね」
「今日は榎本さんだけですか？」
「梓でいいわよ」
「はうっ」
ぱちんとウインクを決めた梓さんに私は不意打ちで胸を抑える。
かわいいが過ぎる。
不思議そうに私を見た梓さんが口を開いた。
「今日はお昼過ぎから安室さんも来る予定なんだけど、」
「けど？」
「安室さん、本業が探偵さんなのよね」
「た、探偵さん」
「だから安室さんはよく勤務を休みます！これが山崎さんに入ってもらった一番の理由！学生さんは探偵さんよりもスケジュール分かりやすいでしょ？」
「た、たしかに」
最もな理由を言ってうんうんと頷く梓さんを見て私も納得する。
そりゃ梓さんに負担かかり過ぎるわな。
「あとはもうある程度カフェの仕事に慣れてくれてるってのもありがたいわあ」
「まあ確かにそうかもですね……」
「とはいえAちゃんが居たカフェとウチは別のお店！とにかくレクチャーするわね！」
「お願いします！！！」
*
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Sun._raise(プロフ) - やばい、ハマった (2022年2月1日 0時) (
レス) @page49 id: 276bbde748 (このIDを非表示/違反報告)
どぅわああああ - mission47、主人公と博士は夜想曲の帰りのスバルさんに乗っているので初めましてではないですね。とても面白いので続編以降も楽しみです。 (2021年7月14日 1時) (レス) id: 04b80a02c7 (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！ (2021年7月13日 13時) (レス) id: 36860c259a (このIDを非表示/違反報告)
美姫(プロフ) - 自転車事故のくだりめっちゃ爆笑しました！この作品大好きです！ (2021年4月25日 22時) (レス) id: ac5aee6225 (このIDを非表示/違反報告)
よる - まだ設定しか見てないけど名前入れたら本名になって驚き��(ﾟДﾟ) (2020年4月22日 23時) (レス) id: c5f0e73031 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：斗
| 作成日時：2019年4月13日 23時
