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「たかしっ！」
改札を抜ける人ごみの中、申し訳なさそうにスーツケースを転がしながらこちらに手を振る君。
「A！よぉ来たな！」
人目も気にせず思わず抱き寄せる。
「会いたかった」
「わたしも、会いたかった」
「迷わんかった？」
「大丈夫だよ！それと、お迎えありがとう」
スーツケースをもらって、手をつないで歩き出す。
俺の街を歩く君。新鮮。
君が夏休みの間、一緒に過ごすことになった。
我が家に、彼女。
プチ同棲。
これって、すごすぎん？
最近切ったボブの髪が揺れる。
髪を切るか切らまいか、
切ったら似合ってるかとか、
恒例のテレビ電話で散々話した。
そのおかげか、本当によく似合ってる。
わたしはちゃらしやないから って染めない黒髪。
それが柔らかいことを確かめるのはたやすい。
信号待ち 絡めるように髪に触れる。
「ん？なに？」
「隣におるんやなーって」
幸せそうに笑って、君も俺に寄り添う。
「画面越しやないもんね」
「おじゃましまーす」
「はいどうぞー」
部屋の説明を少しして、君のために開けたクローゼットのスペースとか、新品の歯ブラシとかのこと 嬉しそうに聞く君に幸せになる。
それではプチ同棲 スタートです。
「たかしー？おはようー？」
朝。うっとうしいアラームの音じゃなくて君の声で目がさめる。
「ははっ、目あいてないよ？」
テーブルに朝ごはんを運びながら俺を見る。朝から元気やな。
「ほらほら、顔洗っといで」
「そんなおかんみたいなこというなやー」
「お母さんからいろいろ仕込まれてますから」
「なんやそれ」
「んー？」
微笑む君に言われた通り、顔を洗いに行った。
帰ってくると君は座ってて、たべよ と目配せする。
「「いただきます」」
まずはお味噌汁に箸をつける。
「ん」
俺の顔を覗き込む君。
「おかんと同じ味や」
「やったー！」
ガッツポーズをする。
ってなんで？と聞くと、
花嫁修行の成果って君は笑った。
花嫁修行て。
それから朝ごはんを食べて、着替えて出かけようか というとこ。
玄関先に君が来る。
「気をつけてね」
「そっちこそ 迷わんようにな」
「大丈夫だよっ」
「今日は帰るん遅くなるかもしれん」
「わかった、電話くれる？」
「おん」
「じゃあいってらっしゃい」
「いってきます」
そっと触れるだけの いってきますのちゅーをした。
これから楽しくなりそうです。
(ただいまのちゅーが楽しみや！)
(レンジのサインうける)
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るる(プロフ) - 終わりなんですか？？悲しいです、、（；＿；）これからも他の作品楽しみにしてますo(^_^)o (2015年9月7日 0時) (
レス) id: d3f77465dd (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅ。// - こーちゃんのは号泣です泣、あとはめっちゃきゅんきゅん//しました笑。\(*´∀`*)/更新頑張ってください (2015年8月19日 1時) (レス) id: 265b6a7a78 (このIDを非表示/違反報告)
みさみさ(プロフ) - もう、めっちゃ感動しました（泣）泣きました〜素敵な作品ありがとうございました！これからも頑張ってください!! (2015年8月15日 0時) (レス) id: b9c42e7b14 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 羽空さん» コメントありがとうございます！号泣なんて…！うれしいです(´｡･o･｡`)がんばります！ (2015年8月14日 22時) (レス) id: 5f993869e2 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ミユカさん» コメントありがとうございます！Twitterもこちらも見てくださってるなんてうれしいです！そんなに言ってくださるなんて本当にありがたいです。がんばります！ (2015年8月14日 22時) (レス) id: 5f993869e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな | 作成日時：2015年8月9日 4時
