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あれから言われた通り病院には行っていない。
約束を守る。
俺が Aのためにできる最後のことだ と信じてるから。
信じてたから。
.
楽屋でみんなが話してるとき。
不意に携帯が鳴った。Aのお母さんからだった。
「もしもし！」
「あ、晃一くん？あのね、…」
電話が切れると、鞄だけ掴んで部屋を飛び出していた。なりふり構わず走った。
.
数週間ぶりの病院。迷わず病室へと直行する。
ドアを開けると、お父さんにお母さん。
そして ベッドに横たわる君。
君になにも繋がれてないのに気づく。
ひざまずき、君の顔を見る。きれいな顔。
家で見てた寝顔となにも変わらない。
でも、もう君はこの世界にいないんだ。
「最後にありがとうって…」
涙を流すお母さんを、そっとささえているお父さん。この人たちは最愛の娘を亡くしたんだ。
立ち上がり、頭を下げる。
「Aさんとお付き合いさせていただいて、僕は本当に 誰よりも幸せでした。それと 僕が至らないばかりに 無理ばかりさせて、病気のことも気づかなくて、本当にすみませんでした」
足元の白い床に、ぼたぼたと涙が落ちる。
「…いいのよ 謝らなくて。あの子は晃一くんといられて幸せだったんだから」
顔を上げると、お母さんは君に似た笑顔で笑った。いや、君がお母さんに似てるのか。
「晃一くん、幸せになってね。あの子のことは忘れていいから」
その言葉に、なおさら涙が止まらなかった。
《誰よりも幸せになってね》
君の言葉。
俺は誰よりも幸せだった。
お前が隣にいてくれたんだから。
病院からの帰り道。
メンバーからLINEが来てた。
『大丈夫？』
『一人で抱えすぎんなよ』
『話くらいいくらでも聞くし』
『辛いときくらい頼れよな』
『無理しちゃだめだよ』
『ちゃんとご飯食べるんだよ！』
『7人もいるんやから、分け合おうや』
全然、なにも話してないのに。
【こーちゃんは素敵な人が周りにたくさんいるね】
【なんやそれ、自分がその代表やってこと？】
【そんなこと言ってないじゃん！ 超特急のみんなとかさ、本当にいい仲間だね】
【うるさいだけやで】
【自分もうるさいくせに！…でも、安心だな。】
いつかの会話を思い出す。
そっと空を見上げる。一番星が小さく見える。
きっと あれが君だ。
なぁ 俺きっと大丈夫。大丈夫。
『 ごめん、心配かけて。ありがとう、心配してくれて 』
そうLINEを返す。
安心した
どこかで君がそう言った気がした。
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るる(プロフ) - 終わりなんですか？？悲しいです、、（；＿；）これからも他の作品楽しみにしてますo(^_^)o (2015年9月7日 0時) (
レス) id: d3f77465dd (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅ。// - こーちゃんのは号泣です泣、あとはめっちゃきゅんきゅん//しました笑。\(*´∀`*)/更新頑張ってください (2015年8月19日 1時) (レス) id: 265b6a7a78 (このIDを非表示/違反報告)
みさみさ(プロフ) - もう、めっちゃ感動しました（泣）泣きました〜素敵な作品ありがとうございました！これからも頑張ってください!! (2015年8月15日 0時) (レス) id: b9c42e7b14 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 羽空さん» コメントありがとうございます！号泣なんて…！うれしいです(´｡･o･｡`)がんばります！ (2015年8月14日 22時) (レス) id: 5f993869e2 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ミユカさん» コメントありがとうございます！Twitterもこちらも見てくださってるなんてうれしいです！そんなに言ってくださるなんて本当にありがたいです。がんばります！ (2015年8月14日 22時) (レス) id: 5f993869e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな | 作成日時：2015年8月9日 4時
