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「日直の仕事あるから、教室で待ってて」
「あ うん」
幼なじみの拓弥。
昔からずっと一緒。高校生になった今も、朝も 帰りも 一緒。
拓弥はモテるから 付き合ってるのか と顔も知らない子に 詰問されることもあるけれど、相も変わらず 一緒にいるのは それをやめる必要がなかったから ってだけ。
で、委員会のこととか雑用とかで遅くなるときは さっきみたいに 報告してお互いを待つ。
だってどうせ隣の家なのに 別々に帰る必要なんてない。って言ったら 昔知らない子にぶたれたっけ。
「むしろ 草川くんとなにかあったら面白いのにねぇ」
「なにそれ」
「だって 生まれた頃からの幼なじみで、高校までずっと一緒にいるってそんなの漫画じゃん」
「状況だけでしょ」
「何にもなさすぎてもったいないくらい」
「もう」
「あや！」
友達のあやの彼が迎えに来た。
あやの顔が緩んで、ほっぺがピンクに染まる。これが恋する乙女なんだなぁ。
「あ、まーくん！、じゃあ帰るね」
「うん、ばいばい」
拓弥、どれくらいかかるんだろう。
あやが帰り、ひとりになった教室を
西日がオレンジ色に染める。
ほおづえをついて、拓弥を待つ。
宿題をするほど真面目じゃないし、
携帯をいじりたいけど充電切れたし。
瞼を閉じる。
寝ちゃえ。
遠くで 物音がする。
「なんだ、寝てんのかよ」
拓弥の声。
「A、寝てんの」
さっきまで寝てた。今 起きたよ。
でも寝てるフリをしてみる。
「A」
どんどん 声が近づいてくるのがわかる。
なんで こんなことしてるのか、は わたしにもわからないけど。
「本当に寝てる？」
寝てないよ。
次の瞬間、唇になにか当たった。
目を開ける。
顔の真ん前に拓弥の顔。
「なに、いまの」
ぼっ と効果音をつけたくなるほど、わかりやすく拓弥の顔が赤く染まる。
夕日のオレンジの中、それでもわかるほど、赤く赤く 耳まで。
「…寝て ないんじゃん」
きっとわたしの顔も赤い。
さっきのあやみたいに。
わたしたちの関係が変わるのは、
そう遠くない 話 だったりしたり。
(なんで寝てないの やられた、引っかかった、罠だった)
(さっきのなに さっきの！え！口！？唇！？)
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るる(プロフ) - 終わりなんですか？？悲しいです、、（；＿；）これからも他の作品楽しみにしてますo(^_^)o (2015年9月7日 0時) (
レス) id: d3f77465dd (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅ。// - こーちゃんのは号泣です泣、あとはめっちゃきゅんきゅん//しました笑。\(*´∀`*)/更新頑張ってください (2015年8月19日 1時) (レス) id: 265b6a7a78 (このIDを非表示/違反報告)
みさみさ(プロフ) - もう、めっちゃ感動しました（泣）泣きました〜素敵な作品ありがとうございました！これからも頑張ってください!! (2015年8月15日 0時) (レス) id: b9c42e7b14 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 羽空さん» コメントありがとうございます！号泣なんて…！うれしいです(´｡･o･｡`)がんばります！ (2015年8月14日 22時) (レス) id: 5f993869e2 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ミユカさん» コメントありがとうございます！Twitterもこちらも見てくださってるなんてうれしいです！そんなに言ってくださるなんて本当にありがたいです。がんばります！ (2015年8月14日 22時) (レス) id: 5f993869e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな | 作成日時：2015年8月9日 4時
