�� ページ19
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「ーえっと、あとからあげと、だしまきたまごお願いします」
「よろこんでー！」
元気すぎる店員さんの声に少しひるむ。
「ごめん、こういうとこ苦手だった？」
「ううん、慣れてないだけで好きだよ」
「よかった」
この前 黒髪にもどった頭が
キョロキョロとせわしなく動く。
祐基も落ち着かないらしい。
「こちらお先にお飲み物です！」
「ありがとうございます」
わたしの前にウーロン茶、
祐基の前にはビールが置かれる。
そのジョッキを持ち上げて、軽く合わせる。
カン、と軽い音がしていいなぁと思う。
ビールをあおる祐基に真似して、
ウーロン茶を飲む。
ぷはっ。
泡のヒゲをつけて目尻を下げる祐基。
「泡ついてるよ」
あ、ほんとだ とおしぼりでふく。
両手でおしぼりを持つ姿は
女の子ならきっとぶりっこに入る
仕草だろう。
祐基がやればそうならないのは、
わたしが彼を好きだからだけじゃない と思う。すごい人だなぁ。
「ここも」
腕を伸ばし指の腹で泡を拭う。
「ん」
指に乗った泡をぺろりと舐める。
「あーー」
「お酒は２０歳を過ぎてから、だよ」
と諌めるように言う。
でも 苦いと顔をしかめるわたしを見て笑った。
それから次々に運ばれてくる料理を食べて。
祐基はジョッキのビールを飲みきって、甘いお酒にチェンジしてる。
「ん、帰る？」
すでに とろーん とか でろーん とか、
形容したくなるようなゆるんだ顔をしてる祐基くん。
「んんー、帰ろっか」
おぼつかない感じで立ち上がる。
軽く支えてみるけど、
腕を回した腰が細すぎてむかつく。
お会計し、お店の外へ。
陽は暮れたけど暑い。
歩いてすぐの祐基のお家へ帰る。
「祐基、これお金」
半分を渡すと絶対断れるのは
今までの付き合いで分かっているので、
5分の2くらいを見積もって、渡すというより
押し付けるか置いておくことにしている。
今日もいつも通り、カウンターに置いておいた。
お風呂をためて帰ってきた祐基。
一目散って感じでソファに座るわたしに突進してくる。
「ね、お風呂いっしょに入るでしょ？」
「へ？！やだよ」
「いつももっと恥ずかしいことしてるのに…」
ぶつくさ言いながら唇を尖らす祐基。
もう、なんでこんなに可愛いの。ずるい。
「ねぇ」
不意打ちに唇を奪う。
大人の 味がした。
(Aはなんてかわいいんだろう)
(早くお酒飲めるようになろ)
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るる(プロフ) - 終わりなんですか？？悲しいです、、（；＿；）これからも他の作品楽しみにしてますo(^_^)o (2015年9月7日 0時) (
レス) id: d3f77465dd (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅ。// - こーちゃんのは号泣です泣、あとはめっちゃきゅんきゅん//しました笑。\(*´∀`*)/更新頑張ってください (2015年8月19日 1時) (レス) id: 265b6a7a78 (このIDを非表示/違反報告)
みさみさ(プロフ) - もう、めっちゃ感動しました（泣）泣きました〜素敵な作品ありがとうございました！これからも頑張ってください!! (2015年8月15日 0時) (レス) id: b9c42e7b14 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 羽空さん» コメントありがとうございます！号泣なんて…！うれしいです(´｡･o･｡`)がんばります！ (2015年8月14日 22時) (レス) id: 5f993869e2 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ミユカさん» コメントありがとうございます！Twitterもこちらも見てくださってるなんてうれしいです！そんなに言ってくださるなんて本当にありがたいです。がんばります！ (2015年8月14日 22時) (レス) id: 5f993869e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな | 作成日時：2015年8月9日 4時
