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緋山side
診察を終えて病室を出ると、廊下の向こうに緒方さんの姿が見えた。
脳裏に、妻だと紹介された女性の顔がよみがえる。
一瞬、無視して通りすぎようと思ったが、それもおかしいと思い直し、
「おはようございます。」
と声を掛けた。
「ああ、おはよう。これからリハビリ。」
と緒方さんは歩行器を頼りにぎこちなく歩いていく。
行く方向が同じだったので、なんとなく一緒についていく。
「今日は静かだね。疲れてる?」
「え?ああ、ちょっと朝から急患がはいってバタバタで・・・」
と嘘をついた。
「やっぱ忙しいんだな。じゃ無理かなぁ。」
「なんですか?」
「いや緋山先生、ちょっと時間もらえない?頼みがあって。」
「・・・・・?」
いいけど・・・なんなんだろ?
「人がいないとこで会いたいんだよね。」
「・・・・え・・・・」
そこにホットラインが鳴り響いた。
緒方さんに
「すみません」
と謝り、駆け出した。
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き楽しみにしています! (2022年7月30日 12時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - manaさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて励みになります!テストが終わり次第また更新再開しますので、もう少しだけお待ち下さい! (2017年12月3日 14時) (レス) id: 773a14c9ee (このIDを非表示/違反報告)
mana(プロフ) - こんにちは!!! 素敵なお話ですー! 今後の展開が楽しみですヽ(´▽`)/) 期末…私もやばいな…(苦笑) (2017年11月28日 14時) (レス) id: 2e1de89dff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひかり | 作成日時:2017年11月22日 23時