六蜜 ページ7
***
『 無名街に来いよ。 俺達と暮らせば記憶をとり戻すかも知れない 』
『 ざけんな！ AはAだ 』
『 だが可能性はゼロではない
暮らすのは無理でもたまに顔を出せ。 リリとの思い出を話してやるよ 』
『 えっ？ 』
『 過去も自分自身も知らない今の状態は不安だろ？ 』
『 聞くなA！！ 帰るぞ！！ 』
『 あっ、広斗 』
イキナリ抱えられてバイクに乗せられた
いつもよりスピードを出して運転する広斗
向かってくる風は強くて痛くて・・・
わたしの目には何の景色も映らなかった
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
家に戻っても広斗は何も話さない
ずっと険しい表情で何を考えてるの？
でも・・・
わたしもずっと考えている
スモーキーに言われたことを
わたしは誰なんだろう？
なぜ記憶がないんだろう？
それに・・・
なぜ“ 華 ”にされたんだろう？
わたしは“ わたし ”を全然知らない
「 過去を知りたいか？ 」
「 えっ？ 」
「 思い出したいか？って聞いてんだけど 」
シリタイ・オモイダシタイじゃないよ、広斗
「 そりゃ思い出したいよな
今の状態はお前にとっては不安だろうし 」
チガウよ、わたしが不安なのは・・・
「 ――――だよ 」
「 あっ？ なんて言った？ 」
「 わたしが不安なのは、『 過去 』に見つかることだよ 」
「 A？ 」
「 翁たちの前に暮らしてたのが・・・
無名街か、違う街かわからないけど、
わたしが過去を思い出した時点で広斗との『 今 』が終わってしまうの 」
「 ！！ 」
「 だって・・・わたしの本当の家族が探していたとしたら
スモーキーみたいに一緒に暮らそうと連れ戻すでしょ？ そんなの・・ 」
嫌だよって続けようとしたのに、
広斗の唇が赦してくれなかった
広斗の唇が離してくれなかった
いつもと違う
優しくないの
熱く
濡れた何かが隙間から入り込んで呼吸を阻む
広斗の腕を叩いて
胸に手をついて押しのけようとして
広斗が与える息苦しさから逃げようとしたけど出来なくて・・・
もう、自分の足で自分を支えられなくなったとき、
広斗に抱きかかえられた
「 ・・・もう無理 」
***
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姫保(プロフ) - ミナさん» きゃ(/ω＼)そっか・・・きっとイロイロ吹っ切れたから、生まれ変わったのと一緒だ〜！！ (2016年6月3日 7時) (
レス) id: 29b0e5addf (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - リボーンやで♪生まれ変わりやで( ´ ▽ ` )ﾉ (2016年6月2日 22時) (レス) id: 2d5c99313a (このIDを非表示/違反報告)
姫保(プロフ) - すずめさん» ただいまでございます( ;∀;)いつも見守って下さってありがとうございます。 (2016年6月2日 0時) (レス) id: 29b0e5addf (このIDを非表示/違反報告)
姫保(プロフ) - no_NAMEさん» あわわ・・・(*ﾉωﾉ)ヤベ、照れる←モニタリングの臣様風に読んで下さいませ。 (2016年6月2日 0時) (レス) id: 29b0e5addf (このIDを非表示/違反報告)
姫保(プロフ) - 優希さん» ありがとうございます。再開してすぐのコメントが心に沁みます。 (2016年6月2日 0時) (レス) id: 29b0e5addf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：姫保
| 作成日時：2016年2月27日 0時
