三風 ページ15
***
行っちゃった
この頃わたしは家から出してもらえない
広斗も雅貴も何も言わないけど、理由はなんなくわかる
翁たちとＧ・ＳＷＯＲＤの間で何かが始まるんだ
その原因は多分わたしだから
でも・・・
「 つまんないよ 」
本もテレビも一人じゃ面白くない
読んだあと
視たあと
感じたことを伝える人がいないと・・・
さっきまで
広斗が座っていたソファーの同じ位置に座って、
広斗が背もたれにしてたクッションを抱きしめた
ふふ・・広斗の香りがふんわり漂ってる
ぎゅっ
ころころ・・・
クッションを抱きしめたまま一回転
ん？
壁にかかったカレンダーの数字と目が合う
今日って
広斗たちの妹の月命日だ！
いつもお花を買って三人であの場所に行く日なのに・・・
二人とも忘れたの？
どうしよう、わたしのせいだ
翁たちのことで二人を忙しくさせたから・・・
行かなかったらAが可哀想
「 んん〜、コレかな？ 」
クローゼットから雅貴が買ってくれた服を出す
シフォン素材のふんわりしたワンピース
それにザックリとしたカーディガン
頭は・・・ニットキャップ
で、編み上げロングブーツ・・・と
雅貴が女子力女子力って全身コーデで買ってきた一式
今まで着たことことなかったけど、
これならＳＷＯＲＤ地区で会った人たちにも気づかれないかな？って
普段はパーカーとジーンズで出かけてたから・・・
ポケットにケータイを入れて一人で家を出た
いつものお花屋さんに行くために
おばさんは『 珍しいねえ、一人かい？ 』って聞きながらも、
いつものピンクのスイートピーのブーケを作ってくれた
Aが好きだった花
それを持ってあの寂しい路地裏に向かう
「 わたし一人でごめんね 」
謝ったあと、ゆっくり手を合わせた
帰ろうとしたとき、
カツカツカツ・・・・
バタバタバタ・・・
何人もの走る靴音が響いてきた
通り過ぎるまで路地裏から出ないようにしていたら、
『 もう、なんでこんなしつこいのよ！ 』って怒りながらこっちに来た人がいた
「 なに、先客？ ・・・って、アンタ？ 」
「 えっ、ララ？ 」
ナゼ？
・
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姫保(プロフ) - ミナさん» きゃ(/ω＼)そっか・・・きっとイロイロ吹っ切れたから、生まれ変わったのと一緒だ〜！！ (2016年6月3日 7時) (
レス) id: 29b0e5addf (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - リボーンやで♪生まれ変わりやで( ´ ▽ ` )ﾉ (2016年6月2日 22時) (レス) id: 2d5c99313a (このIDを非表示/違反報告)
姫保(プロフ) - すずめさん» ただいまでございます( ;∀;)いつも見守って下さってありがとうございます。 (2016年6月2日 0時) (レス) id: 29b0e5addf (このIDを非表示/違反報告)
姫保(プロフ) - no_NAMEさん» あわわ・・・(*ﾉωﾉ)ヤベ、照れる←モニタリングの臣様風に読んで下さいませ。 (2016年6月2日 0時) (レス) id: 29b0e5addf (このIDを非表示/違反報告)
姫保(プロフ) - 優希さん» ありがとうございます。再開してすぐのコメントが心に沁みます。 (2016年6月2日 0時) (レス) id: 29b0e5addf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：姫保
| 作成日時：2016年2月27日 0時
