二風 ページ14
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「 んふっふ・・・、Aちゃん、これどうぞ 」
「 雅貴、これなあに？ 」
雅貴がAの掌に乗せたもの
「 広斗、懐かしくないか？ 」
「 ・・・ああ 」
妹のAが使っていたキッズ携帯
雅貴の部屋のクローゼットにしまっていたらしい
「 子供用だから機能も少ないしＧＰＳもついてる
ケータイを使ったことないAちゃんが持つには丁度いいだろ？ 」
家で一人でいるとき淋しくないように・・・って
「 ここを押すと広斗や俺と連絡つくからね 」
使い方をAに噛んで含めるように教えている雅貴
妹が死んじまったあと、俺達はアイツの跡を消し去ることができなかった
あちこちに残る妹との思い出
解約しなかったこのキッズ携帯もその一つ
まさかこんな形で再び使うことになるとは・・・
「 おい広斗、ちょっと呼んで 」
「 おう 」
雅貴に言われAのケータイにかけると・・・
〜〜〜♪♪
５年前に流行ってたアニメの主題歌が流れ出した
「 “ チィにい ”って？ なんで“ 広斗 ”じゃないの？ 」
「 あっ、それ妹のAは広斗のコトそう呼んでたの
で、俺のコトは・・・ほら 」
俺からの着信を切り、雅貴が自分のケータイで呼び直す
「 “ おにい ”？ 」
「 そっ♪ 」
――― チィにい ―――
――― おにい ―――
よみがえってくる
顔だちだけじゃない
コイツ・・・目の前にいるAは同じ単語を発する声まで似てる
「 ん？ この三番目の番号は？ 」
「 あっ、ソレ気にしなくていいよ。 絶対かかってこないから 」
「 ふうん・・・ 」
「 ということで、俺達出かけるけど・・・ 」
「 えっ、今日も？ 」
目の前の雅貴と、少し離れたソファーにいた俺を交互に見る
違うよね？って、ウルッとした瞳で訴えてくる
「 いい子にしてろ 」
「 やだ 」
「 カップケーキ買ってくるから 」
「 ・・・３つ 」
「 は？ １つで我慢しろ！ 」
「 じゃ２つ 」
「 ・・・わかった 」
しゃーねーから負けてやる
「 広斗はAちゃんはベタ甘だねぇ〜 」
「 うっせ、雅貴 」
ポフポフ
ひよこ色の頭を軽く叩いて、額にキスをおとす
うん♪って陽だまりのような笑顔を返されて、安心して家を出たのに・・・
ナゼ？
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姫保(プロフ) - ミナさん» きゃ(/ω＼)そっか・・・きっとイロイロ吹っ切れたから、生まれ変わったのと一緒だ〜！！ (2016年6月3日 7時) (
レス) id: 29b0e5addf (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - リボーンやで♪生まれ変わりやで( ´ ▽ ` )ﾉ (2016年6月2日 22時) (レス) id: 2d5c99313a (このIDを非表示/違反報告)
姫保(プロフ) - すずめさん» ただいまでございます( ;∀;)いつも見守って下さってありがとうございます。 (2016年6月2日 0時) (レス) id: 29b0e5addf (このIDを非表示/違反報告)
姫保(プロフ) - no_NAMEさん» あわわ・・・(*ﾉωﾉ)ヤベ、照れる←モニタリングの臣様風に読んで下さいませ。 (2016年6月2日 0時) (レス) id: 29b0e5addf (このIDを非表示/違反報告)
姫保(プロフ) - 優希さん» ありがとうございます。再開してすぐのコメントが心に沁みます。 (2016年6月2日 0時) (レス) id: 29b0e5addf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：姫保
| 作成日時：2016年2月27日 0時
