今日:21 hit、昨日:14 hit、合計:998,666 hit
小｜中｜大
八輪 ページ9
・
『 ノボル・・・やっぱり外は恐いんだね 』
お嬢はそうポツリと呟いて、口を閉ざしてしまった
静かな車内
旦那様、いや、
九龍グループトップの
ずっとお嬢の前では好々爺を完璧に演じていたのだから
そして菊志野様は、旦那様を影で長年支えた内縁の妻
二人が極秘で丹精込めた“ 華 ”は、最高の蕾になった
あとは咲くのを待つだけ・・・
「 ・・ノ、ノボル。 はぁっ、苦し・・・ 」
「 えっ？ お嬢、どうしました？ 」
ルームミラー越しに後ろを見やれば、胸を抑えたお嬢がシートに倒れこんでいた
息苦しそうにゼエゼエ喉が鳴る
過呼吸か？
とにかく落ち着かせないと・・・
俺は車を路肩に停め、後部ドアを開けた
「 大丈夫で・・・ぅわっ！！ 」
油断した
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 884人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：姫保
| 作成日時：2016年2月4日 2時
