繋 ページ34
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「 お前達、わしに断りもなく好き勝手しておるようじゃのう？ 」
「 いや、親父。 俺達は早く“ 華 ”を見つけようと・・・ 」
「 言い訳はいらぬ！
その割りには誰一人として、“ 華 ”の所在をつきとめておらんじゃろ？ 」
「 そ、それなら親父が可愛がってるノボルも同じだ！！ 」
「 家村？ 」
「 俺達の中で最初に“ 華 ”を見つけた奴を後継者にしてくれ！
これほど納得のいく理由はないだろう？ 」
「 家村の言う通りです。 我々もそう思ってます 」
「 “ 華 ”さえ探し出せば良いというものではない
あのＳＷＯＲＤ地区を無傷で手に入れることも条件なんじゃぞ 」
「 わかっています 」
「 その割に日向を解き放して、ひと騒動狙っておるではないか
言っとくが後継者候補は９頭の龍とノボルだけではないぞ
ＳＷＯＲＤ地区を制圧できれば、Ｇ・ＳＷＯＲＤからでも構わん！ 」
「 ・・・今まで、親父に尽くしてきた俺らを差し置いてですか？ 」
「 情で裏社会を牛耳れるか？ 甘いわ！
言っとくが龍はお前達９頭だけではないぞ 」
「 どういうことですか？ 」
「 お前達を測る・・・１０頭目の【隠れ龍】がおる 」
「 なっ・・・ 」
「 誰か？ どこに潜んでおるか？ わしにどんな報告を持ってくるか？ 」
「 ・・・ 」
「 ほっほっほ・・・楽しみじゃわい 」
お見事
百戦錬磨の幹部を黙らせてしまった旦那様
以前、菊志野様が言ったことを思い出す
Ｇ・ＳＷＯＲＤと九龍グループの網にかからない力を持った男
・・・！！
俺の心当たりは二つ
一つはムゲンの琥珀
そして・・・琥珀と対等だったアノ二人
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作者名：姫保
| 作成日時：2016年2月4日 2時
