参拾捌 ページ38
俺は何度かAさんの病室へ行こうかと思ったけれど、断念した。
柱の人が代わる代わる見舞いに来るからだ。
蛇を連れたネチネチする人まで見舞いに来たぞ?
Aさんは素敵な人だから、人を惹きつける力があるんだろう。
それでも、合間を縫ってはAさんに会いに行った。
Aさんの傷は癒えたが、変わらず死んだように眠っていた。
何週間か経ったある日。
今日もAさんのお見舞いに行こう!と廊下を通っていると、そこには
『あ、炭治郎だ。久しぶり!』
炭治郎「お久しぶりで……す……
え、Aさん!?
い、い、いつの間に目を覚ましたんですか!?」
『目を覚ました?私そんなに長く寝ていたっけ?』
あぁ……何言ってるんだこの人は……
まずしのぶさんを呼ばなければ!
あ、でもAさんの鎹鴉が嬉しそうに飛び回っているから情報は直ぐにまわるかもしれない。
炭治郎「あ、あなたは雪華山で鬼と対峙して意識不明の重体だったんです!それで何日も眠り続け……」
『あぁ、思い出した!思い出したけど私、どのくらい眠っていた?』
炭治郎「1ヶ月くらいは。柱の方々は皆、心配してお見舞いに来られていましたよ」
『そっか、皆に迷惑かけちゃったね。柱なのに不甲斐ないなぁ』
しのぶさんが駆けつけてくる。
いつもは物音一つ聞こえないのに、今はドタバタと言う音がはっきり聞こえる。
しのぶ「Aさん……目が覚めて良かったです。でも、まだ少し安静にしていて下さい。」
でもそれは一瞬で、いつもの冷静で抑揚のないなしのぶさんの声に戻った。
さらにあの風柱まで駆けつけてきた。
2023人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜椿 - 無一郎と宇髄さんはどこから?それと嫌いな人に名前最悪な気分って名前を呼ばれると最悪な気分ってことですか? (6月23日 19時) (レス) @page48 id: 96ac4047c6 (このIDを非表示/違反報告)
むに(プロフ) - 無一郎と宇髄はどこから出てきたんですか…? (2021年8月19日 9時) (レス) id: 43a9ffe7c8 (このIDを非表示/違反報告)
なつこ(プロフ) - もしかして32抜けてませんか…?私が見れないだけでしょうか… (2020年11月14日 12時) (レス) id: 7911c797b0 (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - 役立たずが毎回役立つになってます! (2020年3月1日 8時) (レス) id: a067a5e9c1 (このIDを非表示/違反報告)
わさびのり(プロフ) - やっぱりですか!?谷崎さん笑面白いです!ゆっくりでいいんで頑張ってくださいっ! (2020年2月26日 20時) (レス) id: 5cca7cd247 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なるは。 | 作成日時:2020年2月8日 18時