柱の少女は、狙われ体質。

肆 ページ5

隠「起きろ、起きるんだ、起き……、おい！こら！やい！てめぇ、やい！

いつまで寝てんだ、さっさと起きねぇか！！

柱の前だぞ！！」




いくら隊律を犯したとは言え、多分鬼と戦ってボロボロの子供をそんなに叩いたら可哀想じゃない？

私が少し哀れんでいると、少年は目を覚ました。







そして、キョロキョロし始めた。

鬼が入った木箱を探しているのだろうか。







しのぶ「ここは、鬼殺隊本部です。あなたは今から裁判を受けるのですよ。竈門炭治郎君」




煉獄「裁判の必要などないだろう！鬼を庇うなど明らかな隊律違反！我らのみで対処可能！鬼もろとも斬首する！」






宇髄「ならば俺が派手に頚を斬ってやろう、誰よりも派手な血飛沫を見せてやるぜ、もう、派手派手だ。」





蜜璃(こんな可愛い子を殺してしまうなんて……胸が痛いわ苦しいわ！)






悲鳴「あぁ……なんとみずほらしい子供だ……可哀想に。生まれて来たこと自体が可哀想だ。」




時透(何だっけ……あの雲の形。なんて言うんだっけ……？)



冨岡(……。)









伊黒「そんなことより、冨岡はどうするんだ。

拘束もしていない様、俺は頭痛がしてくるんだが？胡蝶めの話によると隊律違反は冨岡も同じだろう。

どう処分する？どう責任を取らせる？どんな目に合わせてやろうか……ﾈﾁﾈﾁ……」








柱の皆は、彼と彼が連れていた鬼を処罰する方針に賛成のようだ。



うーん。私は隊律違反をしたことはないけど、

人にはあれこれ言えない節がいくつか思いあたってしまうから……。




『…………』

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