制裁をする2人【2】

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天馬「音...？」



天馬くんに名前を呼ばれた時1粒涙が頬を伝った



音母「音ちゃん大丈夫？」



音「だいじょぶ...」



涙の理由は最後の一文



"幸せな人生を心のそこから願っています"




りえ「音さん？なんて書いてあったの？」



天馬父「言わせるもんじゃないよ」



りえ「気になるわ」



音母「音ちゃん？」



音「...おじ様、ありがとうございました...」



天馬父「いいえ
天馬も読みなさい」



天馬「はい...」



天馬くんは疑問を抱きながら紙に目を移した



天馬父「音ちゃん、今まで天馬と仲良くしてくれてありがとう

これからも仲良くしてくれる？」



音「もちろんですっ...」



りえ「婚約は破棄なの？」



天馬父「天馬と音ちゃんが言ってるんだ

僕達親はとめないよ」



音母「あの、」



りえ「婚約破棄後は贈り物はもうしません

...きっと音ちゃんの相手の方が素敵ななにかを、してくれるわ」



音母「...」



音「お母さん？」



音母「ねぇ音ちゃんは本当にこれでいいの？」



音「どうしたの？」



音母「今まで天馬くんに支えてもらってたじゃない

それに援助もしてもらって...」



天馬「おばさんが心配なのは音のことじゃないですよね...？」



音母「天馬くん」



天馬「おばさんは家のことが心配なんですよね

贈り物がなくなって馳家との繋がりも薄くなって生活がどうなるのかって」



音「そうなの？」



音母「えぇ

贈り物は毎月楽しみにしてたわ...それに天馬くんが音ちゃんと婚約してることによって不安もなかったから...」



音「お母さんは神楽木が信用できないの？」



音母「...写真も撮られてたじゃない？
天馬くんがいるのに」



天馬「おばさん

神楽木は悪い人ではありません

むしろいい人です

一途に音に気持ちを伝え続けた

音が辛い時そばにいるのは神楽木だった

僕では適わないところたくさんあります

神楽木は強気だけどなにより自分に素直で自分に嘘をつかない

厳しい環境で育てられても神楽木は神楽木らしく生きています

おばさん安心してください

神楽木は音に最適な人だと僕が保証します」



音母「...わかったわ」



天馬父「婚約破棄になってもうちとは仲良くしてください」



音母「ありがとうございます」



りえ「天馬さんはいいお相手いないのかしら？」



天馬「いえ、まだ」

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