人様の彼氏に手を出しました＿２

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「好きです！！！！」





五条さんの服の裾を握りしめ、野外で盛大に告白してしまった。



はくはく、と口から息が漏れる。



し、ま、っっったああああああああ！



こんな大声で告白する予定じゃなかったのに！！！！



あああ五条さんも振り向いてポカン顔で私を見てる。



目隠ししてるけど目が真ん丸なのが想像出来る。



最悪だ最悪、こんなはずじゃああああ！



「ｽｷ、ﾃﾞｽ」



うわあああああなんで2回目言った私！！！





「ちょ、あの、一度座ってもらえませんか⋯⋯」



私は今の状況に耐えられず、俯きながらそう言った。



五条さんは無言で座り直す。



「⋯⋯」



うわあああなんで無言なの絶対振られるじゃんこれ困らせてるってこの女何したいんだよって思われてるって！



「僕は」



五条さんは前を向いたまま静かにそう切り出した。



「彼女がいるのに君のことを好きになっちゃって、彼女のこともないがしろにして君にも迷惑をかけて、本当に最低なことしたなって、思ってて。だから君に迷惑だって言われた時も、しょうがない事、というか、当たり前か、ってのが素直な感想だったんだよね」



”迷惑”という言葉に胸がギュッと痛くなる。



もし私が五条さんにこんなことを言われたら、仕事辞めるかもしれない。



「僕、君のこと諦めようとしてる最中だったんだ。だから、悪い冗談なんだったら、撤回してほしいんだけど」



五条さんは目隠し越しでも分かるくらい食い入るように私を見つめていた。

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