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続き ページ47
それから数日後、私は袈裟を着て壇上に立っていた。
自分でもこの格好は、馬鹿らしく、滑稽に思える。
でも致し方ない。
私は案外、形から入るタイプだったようだ。
壇上から見る景色は、吐き気がするほど気持ち悪かった。
目の前には猿、猿、猿。
呪術も使えないような奴等が、うじゃうじゃと蛆のように湧いている。
そのうち一匹を壇上に呼び寄せ、見せしめに潰した。
ぐちゃ、と肉が潰れ、弾ける音がした。
死んだ猿に逃げ惑う猿。
ああ、なんて愉快なんだ。
あの村での時は必死で気づかなかったが、私はどうやら、今とても人生を楽しんでいるみたいだ。
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作者名:もんて、 | 作成日時:2021年5月18日 15時