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続き ページ42

ある日の昼下がり、今日は悟は単独任務、Aと硝子は二人でどこかに出かけたらしい。





最近は悟の単独での任務が増えた。


そうなれば、必然的に私も。


呪霊を飲み込む時に傍に人がいないことがこんなに苦痛だったかと驚いて、ああ、私はあの三人に絆されていたのだと気が付いた。





私はあてもなく歩いて自販機前にたどり着いた。


ミルクティを買ってすぐ近くのベンチに腰掛ける。


ふぅーーーっと長い溜息を着く。


溜息の分だけ余計に気持ちが沈んだ気がした。


また、足元がぐらつくのを感じる。


このまま呑み込まれたらどうなるだろう、と考えていたところで、唐突に声をかけられた。


顔を上げると、一つ下の後輩、灰原だった。



「なにか飲むかい?」



私がそう言うと、灰原は悪いですよ〜なんて言いながら、元気よくコーラを注文した。


私は軽く笑って自販機にお金を入れる。


嬉々としてコーラを飲む灰原を見て、彼は根っからの善人だなと考えていた。


呪術師も非術師も分け隔てなく接する数少ない善人。


今の私には、それが眩しすぎる気がした。


そんなことを考えていると、急に金髪の女性が現れた。



「どんな女がタイプかな?」



ハッキリとした声でそう言うその女性に、同様にハキハキと返事をする灰原。


もう少し警戒心を持ってほしいくらいだが。

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作者名:もんて、 | 作成日時:2021年5月18日 15時

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