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番外編_夏油の話 ページ41
星漿体のあの事件以来、私の頭はずっともやがかかったようだった。
呪霊を祓っても、悟と話していても、Aと一緒にいても、ずっとどこか違和感を感じていて。
足元がぐらついて、真っ黒い何かにズブズブと呑み込まれていくような、そんな妙な気分だ。
「傑?何か、調子悪い?」
Aの声ではっとする。
だめだ、またぼうっとしてしまっていたみたいだ。
「少し疲れているだけだよ。寝不足なんだ」
私はAを心配させないためにそう言った。
Aは納得していないようだったが、ちゃんと寝るように注意しただけで、それ以上は何も言ってこなかった。
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作者名:もんて、 | 作成日時:2021年5月18日 15時