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続き ページ39
「というか、もう入学してから一年経つんだね」
傑がおもむろに、少し乱れた団子の髪を直しながら言った。
「あの頃の傑、まじで怪しかったよね。呪術師ってか、占い師みたいな」
私が笑いながら言うと、悟が続けた。
「しかもインチキ占い師な。それかスナックのママ」
「同感」
悟の的確な例えに硝子まで同意して、三人で揶揄うと、傑がにこにこしながら青筋を立てる。
「キレた時笑う癖もやめな?余計怪しい」
尚も煽ると、傑が立ち上がって花びらを掻き集め始めた。
「それ以上巫山戯るなら、手出るからね」
傑がそう言って不敵な笑みを浮かべると、悟はにっと笑って同じように花びらを集める。
「やってやろうじゃねえか」
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作者名:もんて、 | 作成日時:2021年5月18日 15時