【呪術廻戦】今度こそ君に祝福を＿１ (ページ8)

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「よくもっ！！！よくもこんな仕打ちが出来るわね！？ならどうして息子を助けようとしなかったのよ！？見殺しにしたのなら殺したも同然だわ！！！」

女性はヒートアップするばかりで、手がつけられなくなってくる。

「私が廃墟に到着した時にはもう亡くなっていました。そうだ、聞きたいことがあったんです」

Aは今にも呪い殺されんばかりの憎しみの目を向けられても臆することなく続ける。

「あなたの息子はなぜあそこに？」

女性の動きが少し止まった。

「知らないわよ！」

「おおかた、肝試しでもしていたんでしょうね。いかにもな場所ですから」

Aは自己完結させたように女性に言った。

「そろそろいいですか？私、次の任務があるんです」

その一言で女性はついに我慢が効かなくなったらしく、Aに平手打ちをかました。

補助監督は蒼白になり、ついに二人の間に入った。

「し、失礼します！！お詫びはまた後日に、きちんと対応させていただきますので！！」

それでも女性はAに掴みかかった。

「ふざけないでよ！！もう次ですって！？うちの子は助けられなかったからもうどうでもいいって言うの！？あんた、うちの子の葬儀にも来ずに！！悪魔だわ！！お前は悪魔よ！！」

Aは強く女性の手を掴み返し、手を離させた。

「葬儀なんて、私が行く必要ありますか？私、あなたのお子さんの顔も知らないのに」

怒鳴り散らす女性と火に油を注ぐAの間で板挟みとなっている補助監督は、今にも倒れそうだった。