ep15 ページ15
side.inoo
いやなんだこの状況。
いきなりなんなんだよ本当に。
「高木、一回落ち着いて?」
「落ち着いてるよ。伊野尾くんがお風呂に誘うからいけないんでしょ?」
「だから、あれは嘘だっ、んっ」
両手を頭の上で押さえつけられて、キスをされる。舌まで入れてきていきなり深いやつ。
「んんっ、んぅ、んーーーーー!!」
話そうにも口が塞がれてて話せない。なんでキスなんかすんだよ。さっきは助けてくれたくせに、あのおっさんとやってること変わらないじゃん。
「はっ、伊野尾くんキス下手くそ。」
そう言って今度は首にキスを落としてくる。
「いやっ、ちょっと、おい!やめろっ、て!んっ」
首なんかにキスされてちょっと感じてる自分が悔しい。俺は女かよ。頼むから変な声出さないで、俺。
そのまま顔が下に下がる。
「伊野尾くん、透けてるね。」
そう言って胸の突起を服の上から口に含んでくる。
「ええっ、ちょ、んんんっ、やめて、んっ、あっ、」
さっきより変な声が止まらなくなる。胸を責めてくるなんてこいつは俺が女だと思ってるの?それに胸を舐められて感じるなんておかしい。恥ずかしい。
「んんっ、も、はっ、高木、やめてってば!!!!」
足は唯一動かせたから高木を思いっきり蹴り飛ばした。
「いってぇ〜!」
「ばか!ばか!ちょっといいやつかもなんで思った俺が悪かったよ、ばか!!!」
そのまま高木を踏んづけてお風呂場を出る。
やっぱりあいつ最低じゃん。もともと俺の体目当てなの?体目当てで俺に近付いたの?最初から思ってた通り、最低なチャラ男じゃん。
脱衣所のバスタオルをとって体を拭きながらリビングに行く。
学校帰りだからこの着てる制服しか持ってないのに。パンツまでビチョビチョ。なんで濡らすんだよ、もう。さびーし。こんなんじゃ外に出られない。
「伊野尾くん、ごめんね。」
バスタオルにくるまって小さく丸まっていると後ろから高木に抱きしめられる。
「触んな!……へっくしゅん……う、寒い」
高木はムカつくけど寒くてだきしめられたほうが暖かい。反省してるみたいだし、そのままにしておいてやるか。
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作者名:みはる | 作成日時:2016年9月1日 23時