嫌よ嫌よも好きのうち。( takaki×inoo ) (ページ14)

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ep14 ページ14

side.inoo

高木の家に勝手に連れてこられてはや数時間。俺は高木にワガママを言いまくってる。どれくらいしたら、キレるかな、嫌いになるのかなってちょっと興味本位で。

「高木、コンビニでお菓子買ってきて。」

「分かったよ。」

「高木、お茶飲みたい。」

「今入れるね。」

高木の見てるチャンネルを勝手に変えても、冷蔵庫に入ってるアイスを勝手に食べても高木は全く怒らない。それどころか余裕そうな顔してる。むかつく。

「高木、疲れたからお風呂入れて～」

子供みたいなことを言ってみる。これにはさすがの高木も怒るかな？

「いいよ。じゃあお風呂場行こ。」

「えぇ！？ってちょ、うわっ！」

ソファに座っていた高木が立ち上がって俺のことを軽々とお姫様抱っこする。いや、冗談に決まってるのに！こいつ冗談も通じないバカか？

「嘘だって！嘘嘘！降ろせよ！」

「疲れてるんでしょ？入れてあげるよ～」

マジで言ってんの？こいつ。どんだけ言っても離してくれなくて腕の中でジタバタと動いてみる。けど高木は力が強くて全く動じない。

ついにお風呂場についてしまった。

洗濯機と脱衣所が一緒になっている小さな部屋にポンと降ろされる。高木はドアの前に立っているから逃げることは出来ない。

「さ、脱いで？」

「だから！さっきのは嘘だって！俺一人で入れるから。高木は出てっていいよ。ごめん。」

「いいよ。入れてあげるって。脱げないの？俺が脱がしてあげよっか。」

どんどん近付いてくる高木が強くなってお風呂場に逃げ込む。なんなんだ、高木。怖いんだけど。

「ま、服脱がなくてもいいや。そのまま洗ってあげる。」

シャワーを出して制服を着たままの俺に当ててくる。

「うわ、やめてって。高木！」

ずっとシャワーを当ててくるからもう服はビチャビチャで制服だからシャツ一枚でスケスケ。

透けてるのが恥ずかしくて胸の前で手をバッテンにさせる。

「あれ？恥ずかしいの？自分から誘ったくせに。」

「誘ってなんかない！」

手で隠してるところばっかりにシャワーを当ててくる高木はどんな悪魔だ。なんでこんな急変したんだ。

俺がワガママ言ったから？怒ったの？

「ね、ワガママばっか言ってごめんね。謝るから、もうゆるし……てっ、わ！」

肩を押されて後ろに押し倒される。

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