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・・・登坂広臣side・・・
「雪、きつくなってきたな。」
あー、また雪だるまになりかけてんじゃん。
「ちょ、ごめん。」
そう言って手を離すと不思議そうな顔をして、俺を見る。
頭の雪をはたいてやり、俺の帽子をかぶせてやる。
かわりに着ていたパーカーの帽子をかぶる。
そして、また手を繋いでポケットへ。
「ありがとうございます。
登坂さんと初めて会った日も雪でしたね。」
白い息吐きながら、Aが言う。
「これから先、雪を見たら登坂さんを思い出しそうです。」
「俺も、雪だるまになってる女、思い出しそう。ふっ。」
「もー。また笑いましたね。」
繋いだ手をぎゅーっとしてくる。
「ね、登坂さん?」
「また、質問?」
「私とこんなふうに会ったりしてて、大丈夫なんですか?」
「何が?」
「会社とか。」
「あー、なんも。
プライベートは本人に任せてくれてるし。」
「じゃあ、かのじ・・・」
「彼女、いないよ。」
「え?」
そのとき、傘を持った女将さんが小走りで走ってきたのが見えた。
その瞬間、Aは手を離し、ポケットの外に手を出した。
女将さんに
「車にどうぞ!」
と、笑顔で言われ、車にむかう。
親切だけど、タイミングわりーな。
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seee(プロフ) - はじめまして。かなり続きが気になってます。また更新楽しみに待ってます( ^ω^ ) (2019年4月25日 19時) (レス) id: b6d7530201 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - はじめまして(^^)最初のお話から一気読みさせていただきました。このお話大好きです(^^)これからも楽しみに待ってます! (2019年3月24日 19時) (レス) id: 0a8bf91ecf (このIDを非表示/違反報告)
メープル(プロフ) - 更新楽しみにしてます^^* (2018年7月3日 20時) (レス) id: ceec7f6152 (このIDを非表示/違反報告)
1980no(プロフ) - 更新ありがとうございますヾ(〃^∇^)ノ (2018年4月14日 23時) (レス) id: fb6f76b200 (このIDを非表示/違反報告)
1980no(プロフ) - 初めまして一気読みしてここまで来たら『更新停止中』←続きが読みたいけど……是非また更新よろしくお願いします<(_ _*)> (2018年3月7日 22時) (レス) id: fb6f76b200 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はな | 作成日時:2017年2月12日 0時