キミノトナリニ。【YOU】 (ページ8)

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家呑み。ページ8

それからは、

時々、

気が向いた時に、

キミくんと一緒に飲んだ。

たまに外で飲んだりしたけど、だいたいがあたしんち。

A『キミくん！棚から皿出してーー！』

ヨコ『ほいほいっ！ほんまに人使い荒いな(笑)』

A『はぃ！ご希望の豚キムチ出来上がりっ！』

ヨコ『うわっ！うまそっ！外で飲むより断然家呑みがえぇわぁ！』

A『ねぇ、最近うちを居酒屋かなんかと間違えてない？』

ヨコ『へ？違うん？』

A『ぼったくってやる。』

なんだかんだ言って、キミくんと過ごす時間はほんとに楽しかった。

今思えば、この時あたしが彼の元に戻らないように、一緒に居てくれてたのかもしれない。

あたしが寂しさに負けてしまわないように、笑わせてくれてたんじゃないかと思う。

A『ねぇ、たまにはさ、お酒じゃなくて、一緒にあの店のカフェオレ飲みにいかない？一緒に行ったことないじゃん。』

ヨコ『そやなぁ。えぇなぁ。明日、仕事午後からやし…行けるやん、一緒に行こっか。』

A『早朝デートだね(笑)あの店10時からだから…その時間に待ち合わせだね！』

ヨコ『…一緒に行こっか。』

A『うん、だから行こうって言ってるじゃん。』

ヨコ『ここから。』

A『へ？』

ヨコ『朝まで一緒に居よってことやねんけど。』

急に真顔になったキミくん。

キミくんとは今までこんな空気になったことなくって…急にはずかしい。

A『朝まで飲もうってことかっ！(笑)いいよ！望むところだっ！！』

笑ってごまかしたけど、ごまかしきれない動揺…。

ヨコ『イヤなん？』

A『へ？(笑)そんなことないよー！あははは(笑)』

ヨコ『…ん、ならえーわ。帰るから。』

A『…。』

結局、気まずい雰囲気は解けず。

しばらくしてキミくんは帰って行ってしまって。

次の日、カフェに行ったけど、キミくんは来なかった。