キミノトナリニ。【YOU】 (ページ6)

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惹かれる。ページ6

ヨコside

女の涙は武器やってゆーけど、ほんとやな。

誰か知らん男のことを思って俺の腕の中で泣いているAちゃん。

それだけで勘違いしてまうわ。

初めてちゃんとしゃべった俺が何をしてあげれるわけじゃないけど、

こんな可愛い子を泣かすなんて、どんなやつやねん！！って、その男が憎たらしくなり、

そんなわけわからん男のために苦しんでるAちゃんを救えるんは俺なんじゃないかなーって、勘違いしてもーて。

ヨコ『なぁ。変な意味じゃなくて…俺んち、こーへん？』ナデナデ…

A『へ？』グスンッ

ヨコ『いや、何もせーへんよ！せーへんけどこんなとこで泣かせるのも…なぁ。って思って…。』

A『アイドルについていったらヤケドする。』グスンッ

ヨコ『なんやねん、それ(笑)やからぁ、今の俺、アイドル要素…』

A『ない。』

ヨコ『即答すなやっ！(笑)』

A『んふふ(笑)』

こっち見て、少し笑顔になったAちゃんは、たまらなく可愛くて。

ヨコ『行こ？』

A『待って…じゃあ…うちに来て？あたしがもし明日横山裕の家はここだ！！ってつぶやいたらどーするの？(笑)もうちょっと警戒しなさいよ、ジャニーズくん。』

ヨコ『えぇの？』

A『そっちのほうがいいでしょ？お酒、付き合ってくれる？買って行こっか！』ニコッ

ヨコ『おん…なんか楽しゅうなってきたな。』

A『変なことしないでよ？すぐにつぶやくからね(笑)』

ヨコ『こわっ！大丈夫やてば(笑)』

コンビニでたくさん買い込んで、Aちゃんちに。

ヨコ『めっちゃ近所やったんやな。』

A『そうなの？ま、どこかは聞かない(笑)』

ヨコ『おじゃましまーす。』

A『どうぞ。引っ越したばかりだから、殺風景だよ。』

A・ヨコ『かんぱーーーーい！』

A『なんか、泣いてすっきりしたよ！ほんとに！ありがとね、横山くん！』

ヨコ『そか、よかったなぁ。』

A『アイドルに慰められて、あたし、贅沢ぅー！』

お酒の力を借りてんのか、元々そうなのかはわからんけど、

それからAちゃんはたくさん飲んで、たくさん笑ってた。

その笑顔が可愛くて。

少なくとも、今日のこの笑顔を作ったんは俺やな、って思うと嬉しくなった。