キミノトナリニ。【YOU】 (ページ30)

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急げ！ページ30

ヨコside

スタッフさんたちと飲んでてもう三次会で。

えー感じに酔ぉてきた頃。

酔いも覚めるメールが届いた。

ヨコ『はぁ？？？』

思わず声でてもーたわ。

ヨコ『すんませんっ！！急用でっ！！ちょっ、急ぐんで！！ほんますんませんっ！！』

急いでタクシーに乗って指定された公園に向かった。

ブランコに乗って見つめあって楽しそうに喋ってる二人は、悔しいけどなんか絵になっていた。

ヨコ『こらっ！A！おーくら！！』

声をかけると振り向くA。

タタタタタッ

ペシッ

大『イタッ！！』

大倉、どついたったわっ！

それなのに、

A『あーー！残念！！キミくん間に合っちゃったーー！！』

ヨコ『なんで悔しがってんねんっ！アホ！！』

A『おーくらと浮気したかったのーー！』

大『俺はいつでもウェルカムやでっ！』

A『んふふふふ(笑)』

笑いあってる二人みて胸がチクっと痛んだ。

ヨコ『帰るでっ！A！！』

グイッ

A『もう！ひっぱんないでよ！！じゃあねー！おーくら！楽しかったよー、ありがとう！』ブンブン

急いでタクシーに乗り込んだ。

A『あせった？』

ヨコ『当たり前やん。』

A『怒った？』

ヨコ『いや。悔しかった。』

A『びっくりさせてごめんね。』

ヨコ『いや…俺こそ…いろいろごめん。』

Aの家にタクシーが着いて。

A『来る？』

ヨコ『おん。』

ガチャ

ギュッ

部屋に入ってすぐに抱きしめた。

ヨコ『もぉ…大倉はやめてくれ…勝てる気せぇへんやん…。』

A『へ？？おーくらじゃなかったら勝てるのー？(笑)』

ヨコ『まだいじめんのぉ？俺のこと…。』

A『んふふふ(笑)なんか楽しくなって来ちゃって(笑)』

ヨコ『いじめるなら、ベッドでいじめてくれよ…。』

A『その前に…話してくれる？あの日のこと。おーくらに言われたの。ケンカもちゃんとしなきゃいけないって。』