キミノトナリニ。【YOU】 (ページ20)

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プレゼント。ページ20

キミくんに言われるまで気付いてなかった。

二番手の体質…。

そっか。

2年もそうやって恋愛してきたからな、知らない間に染み付いてたんだね。

キミくんに見透かされて、はずかしかったけど、

これでやっとちゃんと向き合えるんだ、って思った。

ヨコ『思いっきり甘えていいんやで？もっと彼女づらしたらえーやん。』

A『しつこく毎日何十通もメールするかもよ。』

ヨコ『大歓迎。』

A『ピアスわざと落として行くかもよ。』

ヨコ『ドラマの見過ぎや(笑)ってか、俺以外誰が見つけんねん。』

A『歯ブラシとか化粧品とか…置いてってもいい？』

ヨコ『当たり前やん。そんなんに憧れてたん？』

A『うん。』

ギュッ

ヨコ『A…。俺は大事にするで。ぜったいに。』

A『うん。』

ヨコ『そや…。これ。プレゼント。』

キミくんがあたしの手に乗せたのは。

A『…え。』

ハートや星の可愛いチャームがじゃらじゃらついたキーリング。

中に、ひとつの鍵。

ヨコ『ここの鍵。自由においで。いつでもえーから。』

A『え。どうしていいかわかんない。』ポロポロッ

ヨコ『おかえり。ってここでゆーてくれたらえぇねん。』

A『うそ…。』

ヨコ『うそゆーてどーするん？(笑)これ何処の鍵やねん！』

A『嬉しすぎて吐きそう…。』

ヨコ『お前なぁ…(笑)喜び方間違ってるで！！』

A『ありがと。大事にする。』

ヨコ『大事にされてもなぁ(笑)使わな意味ないんやで？えーか？黙ってても使いそうにないから…じゃあ、明日、ご飯作って待っててくれる？』

A『わかった。何にする？』

ヨコ『そやなぁ…まずはじめは、カレーかな！！お願いしますー！』

A『うん、がんばるっ！』ニコッ

ヨコ『やーっと笑った。楽しみにしてるで！

なぁ、俺らいっつも飲んでるからさぁ…たまには酒抜きでシたい。』

A『んふふ。なんか照れるね。』