キミノトナリニ。【YOU】 (ページ14)

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デート。ページ14

付き合うようになっても、ちょうどキミくんの忙しい時期と重なって、なかなか思うように会えない毎日が続いた。

ヨコ『明日は早く上がれるんよ、たぶんAの仕事終わりと同じくらいになるんとちゃう？』

電話でそう聞いて、久しぶりにゆっくり会えるってすごく嬉しくなった。

キミくんの仕事終わりに一緒に飲みに行くことになって、付き合うようになってはじめて外で待ち合わせした。

ヨコ『お！おしゃれしてきたな。かわいっ。』

A『あたし…会いたくて会いたくて、死にそうだったよ。』

ヨコ『んもーー。可愛いこといいやがるな。生きてるか？』

A『うん(笑)なんとか。死んじゃう前に会えてよかった。』

ついこの前までの恋愛も待ってるだけの恋愛だったけど、

いつ終わりになるのかビクビクしながら待ってたあの頃とは違い、

会えるのが楽しみで楽しみで、待ってる時間も一緒に過ごした夜を思い出してはキュンキュンしていた。

こんな待ちかたがあったんだ…って、

ちゃんと普通の恋愛が出来てる自分が少し照れ臭かった。

キミくんが最近気に入っているって言ってた、ワインの美味しいお店は、地下にあるこぢんまりとした可愛らしいお店だった。

オーナーさんともお友達みたいで、奥の個室に通されると、

オススメの料理とそれに合うワインをスマートに注文してくれた。

A『かっこいい！きみくん！さすが、ヒルナンデスっ！(笑)』

ヨコ『あのロケ、勉強になるからなぁ(笑)』

A『はじめてのデートに、カンパイ！』

ヨコ『カンパイ！』