キミノトナリニ。【YOU】 (ページ11)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:49,914 hit

衝動的。ページ11

会いたい。なんて…つい言っちゃったけど…。

どーしよ。

しばらくしてなるチャイム。

ガチャ

A『あ、こんばんはー。』

ヨコ『なんでそんなによそよそしいん？俺、めっちゃ急いで来たのに。』

A『あ、ありがと。』

ヨコ『この前、ごめんな。一緒に行かれへんかったん。』

A『うん、大丈夫。』

そこまで話して、ハッと気付いた。

あたし、もうすっぴんだし、寝る格好だ。

何も考えずに電話して、

無意識に会いたいって言っちゃったことを今更後悔する。

ヨコ『なぁ、とりあえず…入っていい？』

A『あ！どーぞ。ごめんね。コーヒー入れるね。』

部屋に誘い入れたけど、どうしていいのかわからない。

ヨコ『すっぴんのAちゃんもかわいいな。』

何も言えずにうつむくあたしに、

ヨコ『どうしたん？会いたいって言ったのそっちやん。俺、めちゃめちゃ嬉しかったから急いで来たんやで？』

A『ごめんなさい…つい…さみしかったから…。』

ヨコ『寂しい時に呼ばれるってことは、期待してえぇんやろ？』

A『へ？…いや…別に…無意識に…。』

ヨコ『無意識に俺に電話するってことは、無意識に俺のこと考えてたってことやないん？』

A『いや…近くに友達居ないし…。』

ヨコ『…なんで否定するん？認めたらえーやん。俺は素直になるって決めたで？』

そう言うと、立ち上がってあたしの横に来たかと思うと、ぐいっと引き寄せられ抱きしめられた。

キミくんの手があたしの髪を優しく撫でながら、

ヨコ『俺はAちゃんのこと、好きになった。』

って言うから。

A『あたしも。好きになった。』

って素直に口からこぼれた。

ヨコ『やった。両思いっ。』ナデナデ

A『…。』グスンッ

ヨコ『泣かんでえーやん。』

そういって、親指であたしの涙をぬぐいなら、

チュッ

優しくキスをくれた。