危険で、禁断〈ky〉 ページ14
※学パロ※
「キヨ、これ教えて」
「ばーか、『先生』を付けろ『先生』を」
放課後の空き教室。俺は教師で目の前の女子は生徒。決して恋人だとか、そういう関係にはなってはいけない。
それなのに、そのはずだったのに。
俺は、コイツと、Aと付き合っている。告白は彼女から。コイツが･･････2年生、のときだっけか。
『もう無理。いっぱい我慢したよ？ねぇ、好きなの。先生が、好き。』
涙目で、顔真っ赤にさせて一生懸命そう言うAは世界一、いや宇宙一可愛かったと思う。で、俺も俺でコイツにいつの間にか恋してたみたいで。
『え、俺も･･････？』
疑問形になっていたのは無視してほしい。とにかく、毎回赤点ギリギリのコイツを毎日、放課後に空き教室で面倒を見る度に惹かれていってしまったらしい。
彼女の口に人差し指を添えて『卒業するまで我慢ね』とか、漫画みたいに高度な技は使えなかったが、晴れて恋人になったわけだ。
･･････そう、なってしまったのだ。『恋人』に。
本来、そのような関係になってはいけない俺達。俺からすれば、恋なんて自由じゃないか、と言いたくなるがそうはいかない。
ばれたとき、俺の未来は『処分』の二文字で片付けられる。それ程に、危険な関係になってしまったのだ。
だから、手も出さない。必要以上に関わらない。放課後の学習は、コイツが馬鹿なのは周りも百も承知のことなので、二人でいることには何の疑問も抱かれていない･･････はず。
まあ、そんなわけで恋人らしいことは何一つできていないわけで。今だって、Aの顔をジッと見つめることしか出来なくて。
「･･････なに？キヨ、せんせい」
ほんとは、呼び捨てで呼びたいだろう。俺だって、お前のこと、苗字じゃなくて名前で呼びたい。名前で呼び合って、恥ずかしくなったりして。普通の恋人みたいなことしたいのに。
歳が何個か離れてるだけで、教師と学生、ってだけで。
なにもかもが制限されてしまう。
「･･････べつ、に。なんもねーよ」
そう言うと、そっか、と笑ってノートに視線を戻すA。ああ、好きだよって。愛してるって。そう、言ってあげられたら。
君は、笑顔を見せてくれる？
「あと、一年だよね」
不意に、Aが口にする。二人でいるときの、この話は。
「卒業までだろ？」
これしかないわけで。俺がそう返すと、Aは「待っててね」と言って笑った。
〈危険で、禁断〉キヨ
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ふらわぁ(プロフ) - エティシアさん» ありがとうございます！読んでくださるだけですごく嬉しいです。元はといえば話を思い付かない私が悪いので･･････更新は遅いですが、楽しみにして頂けると嬉しいです！！エティシアさんのコメントで頑張れます！ (2020年3月16日 11時) (
レス) id: bd0b8806a1 (このIDを非表示/違反報告)
エティシア(プロフ) - 1話で終われるようなリクエストが思いつかなかったので書けませんでしたが、いつも小説楽しみにしています。何もお手伝い出来ませんがこれからも頑張ってください！ (2020年3月15日 1時) (レス) id: 910526fed8 (このIDを非表示/違反報告)
ねむりねこ(プロフ) - コメ返ありがとうございます！！楽しみにしています！ (2019年11月7日 20時) (レス) id: b1690d9a63 (このIDを非表示/違反報告)
Tiger Flower(プロフ) - ねむりねこさん» コメントありがとうございます！嬉しい、めっちゃ嬉しいです！！一応言っておきますが、ふらわぁとTigerFlowerは同一人物です笑これからも見ていただけたら嬉しいです！ (2019年11月7日 20時) (レス) id: e40e961212 (このIDを非表示/違反報告)
ねむりねこ(プロフ) - 初めてまして！どれもこれも素敵過ぎますっ！応援してます！更新頑張って下さいね！！！！ (2019年11月7日 20時) (レス) id: b1690d9a63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふらわぁ x他1人 | 作成日時：2019年9月20日 22時
