Happy Days

T#1☆ ページ38

、

カーテンから漏れる光を感じて目を覚ました

まだ寝起きでうっすらしか目は空いていないけど

隣から愛しい人の寝息が聞こえてきて




『(敬さん、かっこいいなぁ』


横を向くと、気持ち良さそうに寝る敬さんがいる

昨日は試合ですごい疲れてたから

よく眠れてたらいいな



「ん、…A」


どうやら彼も目を覚ましたようで。


『起こしちゃった？ごめんね』

「大丈夫、起きよ」






いよいよシーズンが開幕して。

また会えない日が続くと思うと寂しいけど、

敬さんが活躍してる姿がたくさん見られれば

それだけで幸せだから。




「A今シーズンもよろしくな」

『はい！』

「敬語抜けないな〜』

「あ、ごめん…」

『大丈夫だよ、今年はハワイ行こうな』

「うん、行きたい」

『じゃあそろそろ出るな』


.

「っ、寂しい…」




言ってはいけないと思っていたのに、

ふと口に出てしまって


それでも敬さんは受け止めてくれた



『毎日電話するから、な？』

「うん、ごめんね」

『違うでしょー(むぎゅ』

「っ、ありがとう」

『よし！じゃあ頑張ってくるね』






そう言って、敬さんは私にキスをしてくれた




「またね」でも、


「さよなら」でも、


「寂しい」でもない






「頑張れ」のキスを。









(敬さん、好きです)

(俺も)

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