君の声が

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kaito







何かに当たる気がして目が覚める。多分知らないベッド、目の前に、向かい合って寝てる廉。

色々思い出す前に、こんなに至近距離で熟睡してる廉に意識が向く。

寝返りで廉にぶつかったのかな？




鼻筋が綺麗、輪郭も綺麗。起きてるときは、かっこよくて、頼りになるのに、寝顔は

海「廉…凄くかわいいじゃん…ギャップ萌えかよ…」

廉の前髪に触ろうとしたら、廉の背後から出てきた手に遮られる。

びっくりして、段々と意識がクリアになる。




海「…紫耀…」
だよね、この手は



紫「…人ん家で、寝込みを襲うなよ…」


そうだった、紫耀の家だ。神と岸くんは？
ん？てか、今紫耀のベッドに3人寝てるの？？

海「…襲うつもりはないよ、俺と廉寝ちゃったんだね？迷惑かけてごめん…」

で、合ってるよね？


そのまま紫耀の手は廉を抱きしめる。



え？何…してんの？

海「紫耀…？」

所謂、紫耀が廉をバックハグしてる状態で、頭が追いつかない。






廉「…っん？」
あ、廉…

海「廉…起きた？」


廉「…？…おはよう、」ニコ

海「かわいっ…！」
こんなに無防備な廉はいつ振りだろうか

廉「えっ？…んっ？」

抱きしめられてて、身動き取れないことに気づいたみたい…そりゃ驚くよね

紫「…おはよ、れん」
そう言って、廉の首元へ顔を埋める

廉「っ…////」

みるみるうちに、真っ赤になる廉。「邪魔や！はよどけ！」とか言って暴れるかと思ったら、え、照れてるの？？

なんだか、こっちまで恥ずかしくなってきた。
てか、マジでしょうれん何してんの？

廉「…〜っ！」
ぎゅーって目をつぶる廉、仕草が、なんて言うか…可愛い。庇護欲を擽ぐるというか…


海「…廉も起きたし、起きようよ、ごはんどうする？」
そう言って、起き上がる。廉への助け船を出すつもりで、廉を起こそうと手を伸ばす。

廉は、明らかにほっとしたように、そやなって呟いた瞬間
紫耀が起き上がり、廉の手を取り廉を起き上がらせる。

そのまま、廉の後頭部を支えて、自分の胸に抱き寄せた。途中、廉はヒェとか虫が潰れたような声を発してたけど…俺は揶揄えるような状況ではない

宝物を守るように抱きしめながら、じとーと俺を睨む紫耀…

怖ぁー！

俺無害！無害だからぁーと必死に首を振り、両手を上げて、アピールした。



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