夏の星座

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sho


楽屋で神に飲み会での事を聞いていた廉。
そのまま真っ赤な顔で俺の所来て嘘つきーとか、可愛過ぎてどうしようかと思った。

さて、どうしようか。
廉から来たんだから、もう仕方ないよね。

紫「マネージャーに言ってあるから、廉は俺の家ね。」

廉「無理や、急には無理やで、服とかないし！」

紫「この前来た時の、うちに忘れていったよ？」

廉「あっ…」

紫「それが理由なら、予定は無いんでしょ？」

廉「えっーとぉ」

紫「行くよ！」

諦めたのか、下を向いて小さく はい って言うと、俺の後をついてくる。


帰りの車では、互いの肩が当たるほど近くに居るのに、何も話さないまま時間が過ぎた。

紫「上がって？」

廉「…お邪魔します。」

こんな時でも、挨拶しっかりする廉、良い子。
リビングに通して、お茶を出す。


紫「この前の事、覚えてるでしょ？それなのに、ほいほいついて来ちゃうなんてね。」

廉「なっ紫耀が無理矢理誘ったんやん！」

紫「心外だなぁ、今日は廉、自分の足でうちに入ったんでしょ？」


そう、無理矢理ではない、廉の意思で此処に来たことが大事。この前の記憶があっても、来たのなら…



廉「っ…」下を向いて赤くなる廉。耳まで赤くなってる、かわいいなぁ。


じわりじわりと、廉を追い詰めていく。


今のままでいい、見守っていく、なんて言っていたけど。本当は、廉が近づいてくるのを待っていたのかもしれない。





長い糸を張り巡らせて。


蜘蛛が巣を作り、綺麗な蝶を待っていたように。

一度入ったら、踠いてもダメ。暴れる程、糸は絡まり、動けなくなるよ。



ねぇ、もう、食べてもいいかな？

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