🐰 ページ19
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「遅い」
『遅刻してないよ』
「俺が少しでも待ったら遅刻になるの」
『はぁ…どこの王様よ…』
「イリノ帝国」
『あ〜はいはいリノ様ごめんね〜』
会った途端悪態をついてくるこの男、リノは小さい頃からの腐れ縁。幼馴染ってやつ。
もう大学生になるが、今でも何かと一緒にいる事が多い。
街中がイルミネーションで煌めくクリスマスという日に「1時間後にここね」と突然呼び出され今に至る。
まったくもって私側の都合を考えない連絡にため息が出たが、リノには私がクリぼっちだということなんて筒抜けだったのだろうから素直に呼び出しに応じた。
『で、何？今日クリスマスだけど』
「どうせ寂しいクリスマス過ごすんだろうと思って可哀想だったから」
『…それ、私に失礼な発言だとは思わないの？』
「全く？まぁ俺も暇だったし」
『そう…』
「ん、はい」
『え？なに』
「…ほら」
『だからなに？』
「見て分かんない？俺が手出してるんだからお前も出すの」
『は？手？え？繋ぐってこと？』
「うん」
当たり前だと言わんばかりの顔でとんでもない事を言い出すリノ。
「早く」
『……』
「Aちゃーん」
『…うざ、にやにやすんな』
「恥ずかしいの？」
『…だからうざいって』
「ははっ お前、俺の事好きだもんね」
『…っ、』
「繋ぐのヤダ？」
『調子狂うんだけど……って、ちょっと！』
中々手を出そうとしない私に痺れを切らしたのか強引に手を繋ぎ歩き始める。あぁやっぱりリノには敵わない。全てお見通しなんだ。
ズンズン歩いて行くから追い付くのがやっとだったが、チラッと見えたリノの耳はさっきより赤くなってるような気がして。
考えるよりも先に口走っていた。
『えまって……リノもしかして私の事好きなの？』
「だから手繋ごって言ったんだけど」
『…まじ？いつから？！』
「うるさいちゃんと歩いて。あと手はこうね」
いつの間にか私の歩幅に合わせて歩いてくれていたリノがそう言いながら恋人繋ぎに変えてきた。
「今日お前から告らせるつもりだったのに」
『すごい自信だね』
「だってA、俺のこと好きって顔に書いてあるようなもんだったし」
『…バレバレだったって事』
「うん、まぁ俺もガキの頃からずっと好きだったよ」
『まって…ほんと調子狂う…』
fin💕
続く
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七彩 - こんにちは！お久しぶりです！リクエスト失礼します！チャニのお話で、全てチャニの言いなりになってしまう彼女のお話を作って欲しいです！お願いします！ (12月10日 13時) (
レス) id: 5d577b99f0 (このIDを非表示/違反報告)
YuuKnow(プロフ) - 七彩さん» コメント、リクエストありがとうございます🥰いい構造ですね楽しそう！🫣考えてみます！待っててください〜！🤍 (10月13日 20時) (レス) id: b48ba42977 (このIDを非表示/違反報告)
七彩 - こんにちは！お話よく見させてもらってます！リクエスト失礼します！ハンジソンのお話で不良くんと学級委員ちゃんのお話を作って欲しいです！内容は、不良くんが校舎裏でタバコを吸ってたらたまたま見かけた学級委員ちゃんに一目惚れするって言うお話でお願いします！ (10月13日 20時) (レス) id: 5d577b99f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：YuuKnow | 作成日時：2023年10月13日 1時
