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「こんな良いホテルとプリンにAとお揃いのピアス貰って俺もうずっと泣きそうなんだけど。なのにまだあるの?無理泣く」
『今年は頑張ったって言ったでしょ』
「あーもうA大好き。ほんと早く結婚しよ」
『私の誕生日にはプロポーズしてもらおっかな』
「そんなこと言われたら俺まじで準備しちゃうけど」
リノに窓際のソファに座ってもらい、私はプレゼントを取りに行く。
「綺麗だね」と外を眺めるリノは少しお酒が入ったからか頬が赤くなっていた。隣に座り、リノの膝の上にプレゼントを置く。
私の顔を見て優しく微笑み、「ありがとう、見るね」と包みを開けていく。
少し大きな包みの中には胸元に小さな薔薇の刺繍が入った服。リノが好きなブランドの物だがこれは非売品。
偶然最近このブランドのアンバサダーに選ばれたから、無理を言って特注で作って貰った。勿論これもお揃い。
それを伝えると元々大きな目をもっと見開いてとうとうポロッと涙を流し始めた。
『リノが泣くなんて珍しいね』
「それくらい嬉しいの。ほんとに俺幸せ者すぎ…」
『プレゼント、全部薔薇なの気付いてるでしょ?』
「うん、気付いた」
『全部で3個なの。薔薇』
「3個?ピアスと服の2個じゃなくて?」
『装飾のモチーフも全部薔薇なの。これで3個』
「あっ、確かに」
『ちょっと無理矢理なんだけどね。3つの薔薇には意味があって』
「…なに?」
『…花言葉。“貴方を愛してます”って意味』
途端に恥ずかしくなり「キザなことし過ぎたかな」と顔を背けると「ほんと、くさいよA」と言いながら抱きついてくるリノをぎゅっと抱き締め返す。
そっと頂にキスを落とすから、少し体を離してリノの可愛らしい唇にキスをした。
『…Aからしてくれるのも珍しいね』
「誕生日だもん。たまにはね」
『可愛い、ほんと好き、愛してる』
「…私も」
Aの誕生日も期待しててと言いながら手を引かれ、導かれる先は寝室。
「まだ貰ってないプレゼントあるから今から貰うね」と私よりもキザなことを言う彼に身を任せ、明日はプールでも遊ぼう、沢山ゆっくりしようね、なんて言いながらベッドに体を沈めた。
誕生日サプライズ、大成功っ!♡
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投稿遅刻してしまいました🥲
短編にしては長い…
リノくん本当にお誕生日おめでとう♡
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七彩 - こんにちは!お久しぶりです!リクエスト失礼します!チャニのお話で、全てチャニの言いなりになってしまう彼女のお話を作って欲しいです!お願いします! (12月10日 13時) (レス) id: 5d577b99f0 (このIDを非表示/違反報告)
YuuKnow(プロフ) - 七彩さん» コメント、リクエストありがとうございます🥰いい構造ですね楽しそう!🫣考えてみます!待っててください〜!🤍 (10月13日 20時) (レス) id: b48ba42977 (このIDを非表示/違反報告)
七彩 - こんにちは!お話よく見させてもらってます!リクエスト失礼します!ハンジソンのお話で不良くんと学級委員ちゃんのお話を作って欲しいです!内容は、不良くんが校舎裏でタバコを吸ってたらたまたま見かけた学級委員ちゃんに一目惚れするって言うお話でお願いします! (10月13日 20時) (レス) id: 5d577b99f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:YuuKnow | 作成日時:2023年10月13日 1時